NETIS 登録番号:(旧)CB-980067-VE
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高速ベルトコンベア式撒きだし機による生育基盤の造成 -
施工事例(摺上川ダム植生状況) -
定置式大型プラント
(生育基盤材料製造) -
高所施工システムによる施工
(ポンプ圧送方式)
概要
生物多様性基本法や外来生物法の施行に象徴されるように、希少種の保護や生物多様性保全という観点から、建設工事において発生する法面や荒廃地の緑化についても、在来種を主体とした緑化を図ることが求められている。
本工法は、伐採木を破砕した生のチップ材と現地発生土を生育基盤材とするリサイクル法面緑化工法。掘削表土に含まれる種子や根茎により、在来植生を復元し、生態系の保全と植生の多様化を可能にしている。
特長
1.現地発生表土を利用することにより、在来植生の復元・植生の多様化・生態系の保全を実現。
2.無機質を主体とした土壌(現地発生土)を主要材料として用いるため、長期的に安定した生育基盤の造成が可能。
3.建設副産物の発生量の抑制とリサイクルによるコスト低減を実現しており、従来工法である植生基材吹付工法より安価なコストで施工が可能。
4.一次破砕の大きな生のチップ材(15cm程度)を生育基盤材料として利用できる。また、従来は使用が困難だった表土や表土に含まれる根茎、粘土分を多く含んだ土なども有効に利用できる。
5.専用プラント・高速ベルトコンベア(高速ベルトコンベア式撒きだし機)を用いた機械化システムにより、効率的で経済的な施工を実現する。
適用範囲
長期的に安定した法面において、在来種による植生の復元・景観の維持や植物の生育に伴う侵食防止効果を必要とする法面に適用する。一般の切土法面や盛土法面に適用できるのはもちろん、岩盤や肥料分および土壌のない無土壌法面などさまざまな条件にも対応可能である。
・吹付厚 : 5cm以上
・適用法面勾配: 1:0.5より緩い勾配に適用
・緑化基礎工 : 法面勾配が1:1.5より緩い勾配ではラス金網張り不要
なお、高所多段法面へは以下の施工方式を適用する。
・ロングアーム方式(バックホウ使用):法面2段
・ポンプ圧送方式(コンクリートポンプ使用):法高60m以下、総配管長200m以下
標準配合(1㎥当たり)

生育基盤材料の50%に表土を含む掘削土を用いるため、50cm〜1m程度の深さで重機掘削した土が使用でき、従来工法のように広範囲から表層5cm程度の表土のみを収集するといった困難な作業は不要。また切土時に生じた有機物を含む廃棄表層土砂も流用できるため、表土採取のコストが安価となる。

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