本製品は、軽量・高強度で耐衝撃強度に優れたポリカーボネートパネルを使用した独自の中空構造を持つ、脱着式の軽量パネル止水板である。
幅2,000mm×高さ500mmのタイプでも約11.3kgと軽量で、女性や高齢者でも持ち運びが容易。ポリカーボネートパネルは耐衝撃性に優れており、軽微な漂流物や、浸水時の水圧への対応が可能となっている。
パネル幅を1,000~2,000mmまでの200mmピッチで6種類を用意することで、コンビニエンスストア、小売店舗、マンションエントランス等、自動扉や開き扉の開口部への対応を可能にした。また、パネルの高さは床下浸水までを想定した500mmとした。
設置に関しては、パネル下部の①フットペダルを踏んで、②左右のレバーを倒すだけの簡単設置を採用。フットペダルを踏むことでパネルを前方向に押し込んで側面の止水パッキンを押し付ける構造にし、固定金具のレバーを90度回転する操作で左右に止水板を固定する動作と下方向に止水パッキンを押し付ける二つの動作を同時に行える構造にした。
それにより、設置が容易にでき、側面にも下面にもしっかりとパッキンが圧着されるため高い止水性を発揮することができる。製品性能試験では、止水が難しいとされている初期浸水時から最大水深500mmまで1時間当たりの漏水量は1L/(h・m2)以下という優れた止水性を発揮する(JISA4716Ws-6等級に相当)。
これまで対応水深500mmの止水板を要求されることが多かったが、2018年の西日本豪雨以降、対応水深1,000mmまで要求されることが増加している。そのようなニーズに応えるため、同社は水深1,000mm対応品の開発に着手し、2019年11月に「フラッドセーフライト2段タイプ」を発売した。
下段パネルを設置間口に仮置きした後、上段パネルを重ねて連結し、あとは1段タイプと同様にフットペダルを踏んでレバーを倒すだけの操作である。パネル幅は最大で2,000mm、パネル高さは上段パネル・下段パネルともに500mmであり、上下連結することで水深1,000mmまで対応できる。
止水性能に関しては、水深1,000mmにて、1時間当たりの漏水量は3L/(h・m2)以下であり、高い水位でも優れた止水性を発揮する(JISA4716 Ws-5等級に相当)。
ユーザーが浸水防止用設備を選定する際に性能を比較できるようにするため、「JISA4716 浸水防止用設備建具型鋼製部材」が2019年11月に制定された。これには浸水防止用設備の構造や材料、止水試験方法や漏水量の等級の区分等が記載されている。
漏水量の等級は0.001以下~0.2[m3 /(h・m2)]の範囲において6段階の等級に区分される。浸水対策ガイドラインにもこの規格および漏水量の等級について言及されており、上記の「建具型の浸水防止用設備」はもちろん、土嚢や脱着式止水板等が分類される「脱着型の浸水防止用設備」についても「JISA4716 浸水防止用設備建具型鋼製部材」に準拠して漏水量の等級比較が可能であることが記載されている。
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