概 要
山岳地における鉄塔保守作業では、車両や重機の乗り入れは困難で、重い工具や資材の運搬も難しい状況下で行われる。このような厳しい制約の現場において、同社の長年にわたるノウハウを生かして開発されたのが「KODOBOKU技術(小土木技術)」である。
現在、重機が不要で軽量、かつ高耐久性能を実現した下記工法をラインナップしている。
●ストーンバッグ
●鋼製しがら
●雨水誘導マット(RLマット)
●獣害対策樹アセビによる低木緑化
これらの工法の併用により、土地の法面保護や崩落対策はもとより、非常災害時の応急復旧工事をサポートする。
ストーンバッグによる敷地保全対策
1.ステンレスワイヤと耐候性ポリエステル樹脂をより合わせた網材を使用。軽量かつ形状変形が容易で、十分な強度と耐久性を保有している。
2.現地の石を詰めて使用するため、資材の運搬が容易。
3.浸食防止、分水工、雨裂防止対策など、敷地保全工事全般に使用できる。
4.現地の浮石を使用できるため、浮石の固定を兼ねた敷地保全も可能。
5.石のフリクション効果により、軟弱地の通路確資材や傾斜面の階段用資材としても幅広く活用できる。
鋼製しがらによる敷地保護対策
1.法面補強用ロックボルトで用いられる高強度の異形鉄筋を使用し、軽量、高強度、高耐久性を確保している。
2.運搬・施工に重機が不要。
3.雨水による雨裂や法面浸食の防止に使用。
4.鋼製しがらを隠ししがらとして設置することにより、浸食被害の防止にも活用できる。
5.ストーンバッグとの併用で現地の浮石の安定化も可能。
雨水 誘導マット(RLマット)による法面誘導排水
1.2枚の高耐性フェルトで棒状の発泡スチロールを挟み込むように縫製した、波型の凹凸構造を有するマットである。
2.マットの凹凸により縦方向の流水を誘導拡散させるとともに、透水素材を採用し徐々に地面に浸透させることで、大量の雨水による雨裂浸食を防止して斜面を保護する。
3.大量の雨水や突入水を誘導拡散させ、排水の集中を原因とする洗掘など、隣接地への影響を低減できる。
4.人力で運搬可能であり、斜面での施工も容易である。
5.施工に当たり大型の仮設機材が不要であり、災害復旧など緊急対応にも適用できる。
6.耐光性に優れた素材のため、長期間の使用に耐える。
7.柔軟性に優れた素材のため、地盤の凹凸にも自在に対応。
低木緑化(害獣対策樹アセビ)による鉄塔敷地保護対策
1.アセビは鹿が食べない不嗜好性の植物であり、アセビを植えることで緑化植物への食害を回避できる。
2.三重県内の造園業者と連携し、アセビのポット苗木の量産化技術を確立。
3.ポット苗により、運搬・植栽が容易。
4.アセビは常緑低木樹であり、植栽後の管理が容易。
5.アセビは関東から西の本州太平洋岸に広く分布する在来種であり、植栽による既存の生態系への環境負荷を軽減できる。

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