NETIS登録番号:(旧)KK-070008-VE
施工状況(約5時間で施工完了)
さまざまな道路付属物に対応できる
概要
道路付属物の基礎工事において、軟弱地盤、狭あいな場所でも対応でき、あるいは埋設物を避けて構築する鋼製杭基礎。
従来のコンクリート製直接基礎、ブロック基礎、2本杭基礎に比べ、工期短縮・コスト縮減が可能で、発生残土も少なく、道路標識柱、道路照明柱、多目的柱など道路付属物の基礎全般に適用できる(平成22年度NETIS準推奨技術)。
特長
- 専用杭打機(油圧バイブロを搭載したホイール型バックホウ)により、短時間で施工が可能。
- 埋設物がある現場では、杭部とフランジ部の位置をずらした偏心タイプ(500mmまで)を採用することにより埋設物を避け、予定位置に建柱できる。
- 施工スペースはコンクリート基礎の約4.2㎡に対し、約0.6㎡と1/7で済む。掘削深さも0.6m 程度のため掘削容量が小さく、発生残土も少量である。工期もコンクリート基礎の約10日に対して、約5時間で施工を完了できる。
- 基礎と治具(アタッチメント)は専用のボルトによって締結しており、アンカーボルトに負荷をかけない構造。
- 載荷試験によって所要の性能を確認。設計計算は土木研究所資料第4226号に準拠。
標準タイプ(左)と偏心タイプ(右)
実績
- 全国各地で対応
全国各地で施工を展開しており、年間平均施工実績はおよそ3,000基以上。納入先は、国土交通省・地方自治体・高速道路会社・警察関係など多岐にわたる。
- 採用実績の推移
事後評価等により、従来技術(直接基礎や2本杭基礎)に比べ、施工性および工程が大幅に優れているとの評価を得ている。そのため、短工期が要求される集中工事や車線・交通規制の速やかな解除が求められる工事での評価が高く、高速道路各社における採用実績は、近年、増加している。
埋設物を避ける偏心基礎(左:歩道側、右:車道側)