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溶融亜鉛アルミニウム合金めっき タナカ-AZ|溶融亜鉛めっき|田中亜鉛鍍金株式会社

 

長寿命化が必要な箇所への支承の採用例
長寿命化が必要な箇所への支承の採用例
海岸沿いの高架道路の検査路・落橋防止装置
海岸沿いの高架道路の検査路・落橋防止装置

 

概要

「タナカ-AZ」は亜鉛にアルミニウムおよびマグネシウムを添加することで塩害(海岸付近や凍結防止剤の散布地域等)に対する耐食性が向上した新しい亜鉛めっきである。
溶融亜鉛めっきとしていた従来の防錆方法を「タナカ-AZ」にするだけで耐塩害性が向上する。
塩害が想定される港湾設備、防災製品や電力、鉄道架線、道路部材や橋梁部材、照明柱等幅広い分野の構造物への適応が有効である。
・JISH8643 溶融亜鉛アルミニウム合金めっき
 
さらに2019年11月20日に溶融亜鉛アルミニウム合金めっきのJISが制定され(JISH8643)、2020年11月4日にJISマークの認証を取得した。
・JIS認証番号:JQ 0520002
 
 

特長

より過酷な環境に強い、極めて優れた耐食性と耐摩耗性を実現。
大きな腐食原因である海塩粒子や、凍結防止剤等の塩害を受ける製品に適した、独自の亜鉛-アルミニウム-マグネシウム合金めっきである。
「タナカ-AZ」は塩水噴霧試験の耐赤錆発生時間で10000時間以上でも赤錆発生がなく亜鉛めっきの10倍以上となり、10年間の大気暴露(愛知県伊良湖岬:海岸から約50m)の腐食速度でも、亜鉛めっきの1/6以下となる耐塩害性能を有している。
さらに、めっき皮膜は亜鉛めっきよりも硬く、耐摩耗性に優れている他、めっき皮膜の密着性やめっき上への塗装性能に関しても、亜鉛めっきと同等以上の結果を示している。
 
 

皮膜構造

タナカ-AZのめっき皮膜は表層と中間層に大別される。
溶融亜鉛めっきの中間層は鉄-亜鉛の合金であるが、タナカ-AZは、アルミニウムが多く含まれた鉄-アルミニウム合金の中間層になっている。
 
 

用途

土木関係: 遮音壁柱、検査路、配管、支承、高欄、防護柵、防風防雪柵、標識・信号柱、床版、グレーチング
建築関係: 港湾構造物、建屋材、階段、制震・免震部材
電力関係: 鉄塔、ケーブルラック、発電所関連材、電柱
鉄道関係: 駅舎、架線柱、金物、軌道部材、遮音壁柱
 

塩水噴霧試験における耐食性[塩水噴霧試験結果]
塩水噴霧試験における耐食性[塩水噴霧試験結果]

大気暴露試験における耐食性[愛知県伊良湖/大阪市]
大気暴露試験における耐食性[愛知県伊良湖/大阪市]
 

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最終更新日:2024-03-22

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