洗浄水量の切り替えが可能
設置例(国立代々木競技場第一体育館 屋外トイレ)
「災害(断水)が起こったとしても、いつもと同じように無理なく安心して使える」というコンセプトのもと開発された、パブリック向けの水洗トイレ。
使用方法や清掃性は一般的な便器と同様ながら、災害等による断水時には洗浄水量1Lで汚物を排出し、トイレを衛生的に保つことができる。
災害時でもトイレの汚れなどを気にすることなく、平常時と同様に使えるため、避難生活中の健康被害や災害関連死の防止に貢献する。
1.洗浄水は平常時5L、災害時1L
平常時の洗浄に必要な水量は一般的な便器と同じ5Lだが、災害等により断水が発生した場合には、洗浄水量を1Lに切り替えて使用可能。
プールや井戸などから洗浄水を確保する必要はあるが、日頃使い慣れたトイレをそのまま直ちに使うことができる。
また、使用水量が少ないため子どもや高齢者でも容易に後始末できる。
2.排水方式は「強制開閉弁式」で断水時にも配慮
本製品の排水方式には、一般的な便器のS字型のトラップ構造ではなく、洗浄ハンドルの操作により開閉弁を開くことで重力により汚物を落下させる「強制開閉弁」を採用。
これにより、洗浄水が少なくても汚物を排出することができる。
また、開閉弁と溜水の二重防臭構造で嫌な臭いも防ぐ。
一般的な便器
トラップ構造のため水量が必要
レジリエンストイレ
ハンドル操作により1Lの水で流すことができる
災害時に1Lの水での洗浄に切り替えた場合、汚物を便器から排出することはできるが、汚物が排水横主管内に滞留してしまう。
そのため、以下のいずれかの方式により汚物を下水道まで搬送する必要がある。
本製品採用の前に、詳細な配管設計条件等をまとめた「レジリエンストイレ配管設計手引き」を必ず確認すること。
●手動給水方式
最上流側のレジリエンストイレ等から1時間ごとにバケツ3杯程度(約27L)の搬送水を流すことで、汚物を下水道まで搬送する方式。
バケツによる投入のための人手が必要。
●汚水循環方式
レジリエンストイレから排出した汚水を循環させて、汚物を下水道まで搬送する方式。
あらかじめ汚水用の循環槽・ポンプ・循環配管を設置する必要があるほか、停電の場合に備えポンプを稼働するための予備電源も必要。
・ジャパン・レジリエンス・アワード2019 最優秀レジリエンス賞
・キッズデザイン賞2019 優秀賞(経済産業大臣賞)
・グッドデザイン賞2019 グッドフォーカス賞[防災・復興デザイン]
「衛生陶器|災害配慮トイレ レジリエンストイレ|株式会社LIXIL」の資料請求はこちらから