ゲート収納状態(平時)
ゲート起立状態(作動時)
平時には躯体に収納されて地下にある扉体を、災害が予測されたときに垂直に上昇させて浸水を食い止める防災設備である。
平時には、扉体が躯体(堤体)の中に収納されるため、人や車両の通行、港湾・漁港の荷役作業、景観の妨げにならない。
また、扉体は戸当たりのない連続設置が可能であるため長い区間の高潮、津波、越波、洪水対策が可能である。
操作方法は遠隔と機側での操作が選択、併用できる。
従来の浸水対策には、下記のような課題があった。
1.堤体(胸壁)の嵩上げについては、景観の防げとなる場合があり、また水面との高低差が大きくなるため、船の乗降や荷物の積み下ろし作業が困難になる。
作動概念図(上:シリンダー収納時、下:シリンダー起動時)
2.横引きゲートについては扉体の収納スペースが必要なため狭隘な場所では設置が難しい。
3.横引きゲートのレールが車両の通行を妨げる場合がある。
①本設備は、扉体の動作方向を従来の地上での水平移動から、地下から地上への垂直移動に置き換えたことにより、地上での扉体の収納スペースを不要としている。
②扉体が地中に収納されているため通行や景観を妨げない。
③扉体の連続設置が可能で、堤体(胸壁)の高さを抑制しつつ長い区間の浸水対策を可能にしている。
【設置平面図】
【シリンダー収納時ゲート設置断面図】
【シリンダー起動時ゲート設置断面図】
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