NETIS登録番号:(旧)KT-150099-A
ソイルサンプラー工法
施工事例:軌道上での調査
概要
のり面地質調査の「ソイルサンプラー工法」は、経年変化等によって老朽化したモルタル・コンクリート吹付工の背面・地山からコアを採取し地質構成を直接観察できる地質調査工法。
採取したコアにより硬さ、色、地盤構造、風化深度など多くの情報を得られ、法面の崩壊・崩落などの災害を未然に防ぐ対策工の設計に反映できる。
特長
- 地質調査機は小型・軽量で、引き上げ用の車輪(収納式)、簡易足場を装着しているため、モノレール・索道による現場内小運搬、足場の設置が不要であり、コストダウンとともに工期や交通規制を大幅に削減できる。
- 調査機の設置は、小型ウインチで調査地点まで引き上げ、コンクリートアンカー等で吹付面(壁面)に固定する。
また、ウインチおよびアンカーによる二重の固定機能を有することで、施工性とともに安全性に優れている。
- 表層崩壊の地質調査に対応できる5m程度のせん孔が可能である。
また、のり面(地表面)に対し直角なコアの採取とともに、立地条件や勾配、地質など変化が著しいのり面に対して、多点調査が容易にできる。
老朽化のり面概要図
老朽化のり面の調査フロー
- 吹付体コア抜き調査
吹付体の厚さ、空洞の程度、風化状況を確認。
必要に応じて強度試験、中性化試験を行う。
吹付体コア抜き
吹付体コア(15cm)
空隙状況確認
- のり面地質調査(ソイルサンプラー工法)
地質調査機(ソイルサンプラー)を用いて、モルタル吹付背面・地山の緩み、風化深度、岩組織、亀裂などを調査する。
対象となるのり面の形状、変状箇所、コア抜きの結果等から、地山の風化が進行している箇所を特定し調査する。
せん孔状況
採取した試料(コア)