NETIS登録番号:(旧)HR-140003-VR
施工例 山中温泉地内コミュニティ道路
施工例 日比谷公園
概要
K-グランドコートは、廃瓦を粉砕・粒度調整して骨材とし、特殊エマルジョン(水性無機系塗料)と混合して吹き付け固化させる、常温塗布式の薄層舗装材(透湿性)である。
本製品は、「歩行者と自転車が共存できるコミュニティ道路を狭小地にも」というコンセプトの下に開発された。
歩道帯の確保が困難な路地裏や昔ながらの街並みを、雰囲気のある土舗装風のコミュニティ道路へと変化させることが可能である。
「いしかわエコデザイン賞2012」受賞の他、石川、大阪、岐阜、静岡、島根のリサイクル認定製品である。
適用箇所
- 歩行帯・自転車通行帯・スクールゾーン等
視認性を高め、車道を走る車のドライバーへの注意喚起につながる。
また、舗装材として良好な歩行感を有する。
- 歩道・自転車道
近年では歩道と自転車道を分けることが推奨されており、当該箇所の視認性向上にも最適である。
- 車道や坂道にも適用可能
優れた耐久性とグリップ性により、車道や坂道にも適用可能である。
コンクリートのスロープ等ですべり止め効果が期待できる。
他、遊歩道、園路、駐車場、広場、歩道橋、建築物の外構等。
アスファルトだけでなくコンクリートにも使用可能である。
塗布量は1.8kg/㎡であり、厚さにすると約1.5~2.0㎜程度となる。
K-グランドコート経年状況 白線よりも耐摩耗性が高い
特長
- 視認性が良い
瓦の土本来の色が、アースカラーで優しい色合いであり、景観性を高めつつ歩行帯等を際立たせる。
- 路面温度上昇を防ぐ
瓦の多孔質が持つ断熱効果により、夏場の路面温度上昇を抑制し歩行者環境を改善(アスファルト舗装等と比べ屋内自社試験で最大14.5度、屋外自社試験で最大8.2度抑制)。
サーモグラフィー試験状況
(アスファルトの上にK-グランドコートを塗布)
- 高いすべり抵抗値
すべり抵抗基準が従来技術より高く、安全性向上につながる(本技術のすべり抵抗基準BPN70以上、従来技術および通常新設舗装のBPN60以上)。
- 耐久性に優れる
透湿性があるため、下地からの水分を通し、フクレ・ハガレが発生しにくい。
道路標示用塗装規格を満たす耐久性を有する他、骨材自体が有色であるため、紫外線などによる退色がない。
- カラーバリエーション
赤、黒、ベージュ等アースカラーの多様なバリエーションを有し、瓦の風合いによる景観性も良好である。
本製品に顔料を加えた姉妹品「K-グランドコートカラー」も併用可。
- 高い施工性と経済性
ハケやスプレーガン等で塗布する方式。ごく小規模の工事で既存舗装がリフレッシュ。
アンダーコート等の下地処理工程が不要なため、従来技術よりも安価に施工できる。
- 環境性
従来埋め立てられていた廃瓦を、40~60%再利用したリサイクル製品である。