製品写真
中国自動車道設置現場
概要
2017年に国土交通省「道路橋示方書」が改訂され、橋梁の設計供用期間として100年を標準とするよう通達された。
これにより各機関の橋梁維持管理についての考え方が変わってきており、以前よりも橋梁の「点検」を重視し、「予防保全管理」に重点をおく方針をとるようになっている。
それに伴い、点検作業に必要な検査路も高耐久性で長寿命の「アルミ合金製検査路」が採用されるケースが増えている。
※2021年度グッドデザイン賞受賞
特長
- 安全性
設置施工時の施工性、点検作業時における作業員の安全性確保などについて製品の試行錯誤を重ね、2年以上の期間をかけて開発。
手すり、検査路本体ともに第三者機関(一般財団法人建材試験センター)に委託してNEXCO試験法440-2017にのっとり試験を行い、「NEXCO設計要領第二集橋梁保全編3-7-2アルミニウム合金製検査路」の基準をクリアしている。
- 耐食性
紫外線、塩害対策としてアルミ合金部材の表面にはアルマイト処理を施し、ボルト、緩み止めナットなどのステンレス部材にはジオメット処理を施しているため、異種金属接触腐食も起こさないよう設計されている。
- 軽量
鋼製との比較で、同じ長さのユニットの場合、重量は半分以下に抑えられる。
これにより、設計が古い橋梁での改修工事の際にも荷重の負担を抑えて検査路増設の検討をすることが可能。
- 施工性
重機使用の制約がある現場でも人力で搬入、設置が可能であり、検討時間および工期の短縮につながる。
- 環境配慮(リサイクル)
リサイクルが難しいFRP製品とは異なり、アルミ製品はリサイクルのシステムが確立しており、リサイクルに必要なエネルギーは新たなアルミニウム地金を製造する場合と比較して約3%に抑えられる。
本製品は、100年メンテナンスフリーの高耐久性と合わせて、環境に十分配慮された設計となっている。
- 床版仕様
基本はグレーチングの設計。現場環境により、アルミ縞板仕様も対応可能。
- 納入実績
・NEXCO西日本 中国自動車道
・NEXCO中日本 北陸自動車道
構成部材