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建設資材データベーストップ > コンパネ!〜けんせつPlazaブログ〜 > 土木 > スーパー堤防を考える《後編》

《先に前編を読む》
前編は、「スーパー堤防」とは何がスーパーなのか?

 
 

ちょっと、歴史の話。荒川は人工の川!?

荒川放水路改修平面図

荒川放水路改修平面図


現在の荒川(赤羽岩淵付近から河口まで)は、人間が作り上げた人工の川ということをご存じでしょうか?別名、荒川放水路と呼ばれ、その距離は22kmにもおよび、幅は約500mになります。
昭和5年に完成した工事ですが、なんと20年もかかった大工事でした。
 
 
 
 
 
 

国土交通省荒川下流河川事務所WEBサイトより
(http://www.ktr.mlit.go.jp/arage/learn/history/history04.html)

 
 
現在の隅田川が、もともと荒川と呼ばれていた川で、荒川放水路が完成した時に、隅田川という名前に変更になりました。
一部、荒川放水路計画地と重なる部分については、隅田川の線形が変更になったのですが、地図を見ると今でも区界は古い荒川に沿っていることが分かります。
 

 
 

川の歴史はさらに昔にさかのぼり、荒川の西遷と利根川の東遷

昔、荒川は「荒ぶる川」という由来のとおり、氾濫を繰り返していたため、荒川を西側(高崎線側)に、利根川を東側(銚子側)に流す工事が行われ、今の形の元になっています。
 
この工事はなんと江戸時代、今から400年ほど前に行われており、「元荒川」という名前の古い荒川が岩槻や越谷付近に残っているのは、この大工事の名残です。
江戸時代のこの大工事は「荒川の西遷と利根川の東遷」と呼ばれており、これによって今の東京の暮らしがあるのです。
 

  • 変更前

    【変更前】
    荒川は、東京湾に流れ込んでいた利根川の支流で、現在の元荒川筋を流れていました。

  • 変更後

    【変更後】
    今から約370年前の江戸時代に、熊谷市久下あたりで新しい河道を開さくし、和田吉野川と合わせ、現在のように入間川を合流して東京湾に注ぎ込むようになったのです。河口部の流れは、現在の隅田川筋です。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

国土交通省WEBサイトより
(https://www.mlit.go.jp/river/toukei_chousa/kasen/jiten/nihon_kawa/83029/83029-1_p1.html)

 
 
 
このように、私たちに生活は、長年にわたる先人たちの努力によって安全が確保されています。
しかし、地球環境が変わり、ゲリラ豪雨などが増え、このままでは都市部における堤防破壊が起こらないとも限りません。
子どもたちや、その子どもたちが安心して暮らせる街にするには、先人たちが継続して行ってきた改善を止めてはいけないのです。
スーパー堤防にかかわらず、今できることを少しずつでも行っていくことが大事なのだと思います。
 
 
 
それでは恒例のベスト5、荒川スーパー堤防の景色です。
 
 

荒川スーパー堤防の景色 ベスト5

第5位 未完成スーパー堤防の裏側

荒川スーパー堤防平井7丁目地区(江戸川区)。
表向きは完成しているように見えるのですが、実は裏側が完成していません。スーパー堤防は、堤防の高さの30倍程度の幅が必要ですが、幅が足りないために、裏側には高い壁で堤防が切られています。
堤防が切られている部分にはアクセスを確保するための大きな階段も整備されています。
 

  • 第5位 未完成スーパー堤防の裏側その1
  • 第5位 未完成スーパー堤防の裏側その2

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

第4位 かつしかハープ橋

第4位:かつしかハープ橋
荒川スーパー堤防平井7丁目地区(江戸川区)から見る首都高速道路中央環状線のかつしかハープ橋。中川と綾瀬川が合流する部分に掛かる橋で、S字型になった曲線道路を支持するダブルの斜張橋になっています。
その形からハープ橋と呼ばれ、夜間にはライトアップもされています。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

第3位:スーパー堤防完成のモニュメント

荒川スーパー堤防小松川地区(江戸川区)完成時に設置された四角錐のモニュメント。
モニュメントには、スーパー堤防や荒川の概要が書かれています。モニュメント内の2枚の写真は、スーパー堤防整備前後の写真で、比較すると景観が大きく変わったことが分かります。
また、荒川の概要には、「荒川」という名称の由来が書かれています。一般的には「荒々しい川」「あばれ川」などが由来とされていますが、聖なる川という説も。詳細はモニュメントをご覧ください。
 

  • 第3位:スーパー堤防完成のモニュメントその1
  • 第3位:スーパー堤防完成のモニュメントその2

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

第2位:荒川ロックゲート

荒川スーパー堤防小松川地区(江戸川区)に位置する荒川ロックゲート。
ロックゲートとは、日本語で閘門といい、水位の異なる川に船を行き来させるために、船の高さを調整する施設で、水の力を使って、エレベーターのように船を上下させます。
平成17年に完成し、災害時に道路などが使えなくなった時に、川を用いた物資運搬の拠点になります。
 

  • 第2位:荒川ロックゲートその1
  • 第2位:荒川ロックゲートその2

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

第1位:旧小松川閘門

第1位:旧小松川閘門
同じく荒川スーパー堤防小松川地区(江戸川区)、大島小松川公園内には、昔使われていた小松川閘門がそのまま残されています。
昭和5年に完成した構造物ですが、その形は不思議な雰囲気を醸し出しています。
 
なんと言っても、おすすめは夕暮れです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
《前編を読む》
前編は、「スーパー堤防」とは何がスーパーなのか?

 
 
 
 
【この記事のライターは…】

山政睦実
山政 睦実
 
現場主義(建設現場情報サイト) http://const.livedoor.biz/ 主宰。
「現場主義」をモットーに、現場に役立つ建設ITやCALS/EC情報を発信している建設ブロガー。
「ちょっとしたテクニック」「便利なソフト(シェア&フリー)」「現場機器(デジカメ他)」など、充実した記事内容で、2012年には350万アクセスを突破。
 
 
 

 

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