経年変化などにより劣化した法面の補強、再生、長寿命化を図る工法である。既設吹付け法面の背面に生じた空隙部や風化層部、クラックなどにセメントペーストを充填して補強し、新たにポリプロピレン短繊維補強モルタルを吹き付けた上、剪断ボルトと樹脂プライマー塗布で完全に一体化し、補強を行う。
背面の法面基盤、既設吹付けモルタル、新設吹付けモルタルの三者を、総合的・一体的に補修・補強し、法面の長期安定化を図ることが可能。また、既設吹付け法面を取り壊さずに再生を行う工法であるため、産業廃棄物の発生を大幅に低減するなど環境負荷の軽減にも寄与すると同時に工事費用の縮減が図れる。社会インフラの維持管理、長寿命化に大いに貢献する工法である。