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建設資材データベーストップ > 特集記事資料館 > 知る見るインフラストラクチャー > 知る見るインフラストラクチャー「多岐にわたるマンホール蓋の使われ方」

技術・製品・工法の内容を,サクッと掘り下げてみる「知る・見る インフラストラクチャー」。
今回は土木用マンホールの蓋をはじめとした鉄蓋に焦点を当て、福西鋳物株式会社の中森常務と黒川部長にお話を伺ってきました。
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

福西鋳物株式会社とは

昭和2年5月創業以来90余年の歴史を持つ福西鋳物株式会社は建築・土木向けの金属製品を設計・製造・販売するメーカーです。創業時の鍋・釜等の生活用品向けの鋳造品から、戦後は焼け野原からの復興に貢献すべく、建築・土木分野向けに用途を転換し社是「世の中に役立つ製品を作ろう」のもと、成長を遂げてきました。
 
戦後、鉄蓋をスクラップ業者に売るために盗難が多発し、これを防止するため同社は一般人には簡単に開閉できない機構の商品「福西式完全防水防臭型回転ロック方式[1]マンホールカバー」を開発しました。昭和39年に大阪と東京で開催された国際見本市で好評を博したことで、業界に認知され、同社の看板商品となりました。
 
その後もマンホール蓋のみならず、樹木保護蓋、グレーチング、マシンハッチなど取り扱い商品を広げ、それぞれの商材のメーカーとして地位を確立しています。
 
[1]回転ロック式:蓋本体を回転させて開閉し施錠する方法
 
 
 

多岐にわたるマンホール蓋の使われ方

マンホール蓋は地下構造物の保守・点検・作業のために人が出入りする開口部に設けられ、これまでは特に下水道の普及とともに市場拡大してきました。
現在では既設の鉄蓋の交換需要はもとより、上水道、通信、電力、ガス等の管路の新設でも需要が拡大しています。
特に通信・電力線を地中に収める無電柱化の推進で、情報BOX[2]用、CCBOX[3] (共同溝)用の鉄蓋が、東京都内や景観重視のエリアで大幅に活用されると予想されています。
 
鉄蓋には通常の黒蓋タイプの他にタイルやブロックを貼った化粧タイプがあります。この他、土木用(公道)や建築用(敷地内)などといった使用場所別、あるいは水道局(上水道)、通信、電力、ガスといった各種事業団体別など、その仕様は多岐にわたります。その他にも、通信用では施錠装置が必須であったり、国土交通省仕様になるとシリンダー錠が必要であったり、トンネル等では耐火仕様が求められたりするケースがあります。
 
[2] 光ファイバーケーブルを収めるためのさや管を複数内部に収めた管路
[3] COMMUNICATION (またはCOMPACTまたはCOMMUNITY)CABLE BOX の略。ガスや下水も収容するほか、電線のみを収容する共同溝もある

 
 
 

「15m浸水にも防水効果のあるマンホール蓋(NETIS登録番号KK-120010-A)」とは

気象庁によると平成23年に発生した東日本大震災において、岩手県沿岸では10m以上の津波が押し寄せ、岩手県大船渡市に到来したものが最も高く、16.7m(ビルの高さで4〜5階に相当)だったと推定されています。
 
こうした有事の際にも内部機材を水没から守ることができる鉄蓋が「15m浸水にも防水効果のあるマンホール蓋」です。
完全防水防臭型で、冠水状態でも防水機能を発揮するため、地下に自家発電用オイルタンクがあるなどのニーズにも対応しています。
また、逆に管路内の内水圧が急激に上昇しても鉄蓋から水が噴出したり、鉄蓋が飛散したりしない構造にもなっています。
 
※公道を除く敷地内道路,屋内などに対応
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

止水性にこだわった「大口径土木用鉄蓋」

900φ、1200φ、1500φ、1700φの4つのサイズがある同社の大口径土木用鉄蓋。防水防臭型で適用荷重T-25[4]に適応します。
特に1700φは丸蓋では国内最大サイズになります。
 
[4]車両の総重量が25T
 

SF-GDKシリーズ


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

スライド開閉鉄蓋とは

「福西のスライド開閉鉄蓋」(東京都建設局 新技術情報データベース 登録番号:1601012)は、鉄蓋の開閉方法を長手方向スライド式にすることにより従来の蓋落し込み式と比較して、狭いスペースでも高い開閉作業性を確保することが可能な製品です。
スライド開閉の片端を持ち上げるだけで済むため、必要な力が少なく一人でも開閉作業が可能です。
 
また、従来の電線共同溝用鉄蓋は歩道用(耐荷165kN)がほとんどでしたが、特に都内では、これまでの歩道での施工から車道での施工も必要となることを考慮し、車両荷重に耐える性能(耐荷重700kN)になっています。
さらに、スライド開閉によって一枚当たりの蓋サイズや重量を大きくすることが可能になるため蓋枚数を減らせ、それに乗じて施錠部品点数が従来品より減り、開閉に要する手間が少なくなります。
例えば600×1200のサイズの開口には、通常、蓋が3枚、施錠部品が2点必要になりますが、スライド式だと蓋が1枚、施錠部品も1点で済みます。
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

新たな用途にも対応するマシンハッチを提案

マシンハッチは、建築工事において、機器搬入のために床に開口部を設けた際に必要となる鉄蓋です。
車道用以外は、鉄やステンレスのフレームで、自由なサイズ設計が可能です。
福西鋳物では、敷地内車路で使えるものや、耐火性能や耐水圧性能を有するもの、ピット用の連結タイプ等、ユーザーの要望に応じてカスタマイズ対応しているそうです。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

おわりに

鉄蓋だけでなく、グレーチングや樹木保護蓋の取り扱いもある同社。
福西鋳物ホームページの製品紹介にある「使用場所・用途」の絵を見ると、さまざまな場所に対応する製品があることが視覚的に理解できます。
トンネルや空港、発電所、工場、病院、消防署、庁舎など、土木・建築の双方の用途でそれら製品が採用されており、ニーズに合わせて進化しています。
あらためて足元に目を向けてみると、その技術を垣間見られるかもしれませんね。
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
  
  
福西鋳物株式会社http://www.fukunishiimono.co.jp/product
 
 
(取材=(株)フィールドリサーチセンター)

 

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