• お問い合わせ
  • プライバシーポリシー
  • サイトマップ

建築資材、土木資材をはじめとした建設資材、機材、設備、工法等の
データを収録し、スピーディな検索を実現した建設総合ポータルサイト

建設資材データベーストップ > 特集記事資料館 > 積算資料 > 次世代に魅力ある職場を目指す建設産業(第2回) 建設キャリアアップシステムの構築について

 

[1] 建設キャリアアップシステムの目的

少子高齢化が加速する中,建設産業においても,高齢者の大量離職が見込まれ,将来の担い手不足が懸念されています。建設業就業者のうち29歳以下が占める割合は約11%で,55歳以上が約34%と他の産業に比べて高齢化のスピードが早く,新規入職者の確保・育成が喫緊の課題となっています。
 
「建設キャリアアップシステム」とは,技能者本人の情報とともに,保有資格や講習受講歴等も登録する仕組みで,固有のIDが付与されたICカード(建設キャリアアップカード)を交付します。さらに,技能者がいつ,どの現場に,どの職種・立場(職長など)で働いたのか,日々の就労実績を記録・蓄積します。こうして蓄積された情報を基に,それぞれの技能者の評価が適切に行われ,処遇の改善に結びつけること,さらには人材育成に努めて優秀な技能者をかかえる専門工事業者の施工力が見えるようにすることを目指します(図−1)。
 

【図−1 建設キャリアアップシステムの構築】




 
建設キャリアアップシステムは建設業や技能者にとって基本的なインフラとなるものであり,この仕組みを活かした取り組みを行政・業界が一体となって進めていくことが期待されています。
 
 

[2] 技能者,事業者の登録はインターネットや郵送,窓口で申請

技能者,事業者の登録は,インターネット,郵送,窓口で申請可能です。申請用紙は,建設業団体や受付窓口等を通じて配布する予定です。
 
技能者は,本人確認に必要な書類(運転免許証等)の写しを提出していただき,本人確認をしたうえでシステムに登録し,顔写真入りのICカードを交付します(図−2)。
 

【図−2 建設キャリアアップシステムの概要】




 
事業者は,商号,所在地などの情報を登録します。インターネット申請では,建設業許可情報との連携機能により,簡略な入力を可能としています。システムに参加するすべての事業者が登録対象です。
 
雇用事業者や上位企業による代行申請も可能です。とくに,技能者の社会保険等の情報を適切に登録するため,代行申請を積極的にお願いする方針です。従業員名簿等のデータを取り込み,登録を補助する機能も提供します。
 
システムへの登録料は,技能者は実費相当で,インターネット申請の場合2,500円(1年あたり250円),郵送・窓口申請は3,500円(1年あたり350円)で,負担いただくのは,新規登録と10年ごとの更新時になります。
 
事業者は規模(資本金)に応じた登録料(5年更新)とシステム利用料を負担いただきます。なお,普及促進のため早期割引等について現在検討中です。
 
 

[3] 就業履歴の蓄積と情報の活用

現場を開設した元請事業者は,現場の名称,工事の種類などの情報をシステムに登録し,現場にカードリーダーを設置します。技能者が現場でICカードをかざすことで,日々の就業実績がシステム上に記録・蓄積されます(図−3)。
 

【図−3 建設キャリアアップシステムの利用手順】




 
既存の民間サービス(労務安全管理や入退場管理システム)との連携機能を利用する方法,パソコン等から直接入力する方法でも,就業履歴を登録することが可能です。
 
システムに登録・蓄積された情報は,技能者,事業者それぞれの立場でパソコンやスマートフォンなどから閲覧利用が可能です。
 
技能者は,本人の情報を閲覧でき,自らの経歴等の確認,証明に活用できます。
 
事業者は,自社に所属する技能者の情報を閲覧でき,技能者が入場した現場では元請・上位事業者も閲覧が可能になります。他の事業者に対しては,技能者と所属事業者が認めた情報に限って閲覧させることが可能で,自社の施工力をアピールする目的などで活用できます。
 
また,建退共証紙の交付徹底や現場入場に必要な資格の確認等に活用できるほか,施工体制台帳,作業員名簿などの書類作成支援機能も追加しました。
 
今秋には,就業履歴情報の蓄積や閲覧機能を含め,全ての機能を提供できる予定です。
 
 

[4] システムを活用した技能者の処遇改善に向けた取り組み

このように蓄積された情報を活用して,技能者の評価が適切に行われ,技能や経験に応じた処遇が受けられる環境を整備することを目指します(図−4)。
 

【図−4 技能者の処遇改善に向けた取り組み】




 
国土交通省はシステムに蓄積される情報を活用した,建設技能者の能力評価のあり方について検討を進めており,29年度内の中間とりまとめ,専門工事企業の施工能力の「見える化」についての検討も併行してすすめる方針です。
 
今秋のシステムの運用開始,現場を登録し就業履歴情報の蓄積が開始されるタイミングで,技能者の能力評価基準と事業者の評価制度の枠組みを提示し,制度の運用に向けた準備を開始,評価制度を31年度に稼働させることを展望しています。
 
本年4月から技能者と事業者のシステムへの登録開始,まずは,郵送での受付を開始し,続いてインターネットでの受付を開始する計画です。申請用紙や手引き等も近日中に配布の予定です。技能者や事業者の申請受付業務を担っていただく窓口業務についても,現在,関連団体と調整を進めています。
 
当基金では,このシステムが建設業に欠かせないインフラとして信頼され,使い勝手も良い,皆さまに歓迎されるシステムとするために,開発と運用体制の構築を進めて参ります。
 
 


建設キャリアアップシステム案内ページ
http://www.kensetsu-kikin.or.jp/ccus/index.html
 
(編註)
建設業界を取り巻く環境は『働き方改革』など近年めまぐるしく変化しております。本誌では建設業界が魅力的な職場として選ばれるよう,日々取り組んでいる建設産業団体の活動を(一財)建設業振興基金のご協力により定期的に掲載をする予定です(次回2018年7月号)。
 
 
 

一般財団法人 建設業振興基金     
建設キャリアアップシステム運営準備室

 
 
 
【出典】


積算資料2018年4月号



 

 

同じカテゴリの新着記事

メルマガ登録

最新の記事5件

カテゴリ一覧

バックナンバー

話題の新商品