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建設資材データベーストップ > 特集記事資料館 > 建設ITガイド > 実録!土木現場におけるタブレット活用《前編》

 

株式会社 大本組
浅賀 泰夫

 


 
昨年度、遅ればせながら当社でもスマートデバイスの導入について、検討が始まり、下準備が進められてきた。
そして今年度に入り、ソフトバンクとauの「iPad Air」および「iPad mini」の導入が始まり、
管理部門と施工現場での実証実験がスタートしたところである。
今回はその中でも、日本では業界的にも導入が遅れている土木施工現場でのiPad活用事例を含めて紹介する。
 
 

セキュリティについて

まずは、どうしてもこのセキュリティから解決しなければならないのだが、すでに導入している各社の事例を調査し、
システムの構築とセキュリティ管理方法を確立した。
現在のところ、端末は会社からの貸与とし、私物端末からのアクセス(BYOD)は許可していない。
貸与している端末は、保険込みのリース契約とし、通信料金と含めて現場への振替を行う予定である。
 
端末の管理は、リース提供会社の一般的なMDM(モバイルデバイス管理)を採用しているため、
端末を紛失した際は、社外の管理センターに連絡することで、遠隔操作にて端末データの削除が行われる。
社内との通信にはVPN接続にて行うため、VPN接続アプリの認証を行わなければ、社内データの閲覧を行うことはできない。
VPN接続には他OSにも対応している「どこでもコネクト」を使用している。
また、貸与した端末は業務専用としているため、テザリングは不可能としているが、
アプリのインストールは自由に可能な状態としている。
 
 

社内ツールの利用

まずは社内ツールの利用だが、現在iPadから社内ツールへのアクセスは、標準のブラウザーアプリ「Safari」を利用している。
当社のグループウェアは、もともと「Internet Explorer」を対象にしているため、
一部表示できない箇所があり改良が必要な状態にある。
ほとんどのツールは、iPadなどのスマートデバイス登場前の、パソコン文化ツール群なので、
これからの時代に即したものへとスタイルを変化していく必要がある。
 
現在のところ、iPadで表示できないツールへのアクセスは、マイクロソフト社の「RDClient」を利用して、
自分のパソコンをiPadから遠隔操作することで対応している。
 
 

意外と活用シーンのあるGoogleのストリートビュー

一般的なアプリとして認識度の高いGoogle社の「Google Maps」、これが意外と便利に使うことができる。
新規に赴任した現場の場合、土地勘のない場合が多いため、地図アプリは非常に重宝する。
GPS機能により現在位置を確認できるため、ルート案内や現地調査にも役立つ。
 
また、打合せや書類作成時に役立つのが、「Google Maps」から開くことのできるストリートビューだ。
Google社がカメラを複数積んだ専用の撮影用車を走らせて、あたかもそこに自分がいるかのような映像を見ることができる。
「市道脇の構造はどうなっていたか」とか「あそこはU字溝の蓋はかかっていたか」なんていう時に、
実際に現場を見に行くことなく手元で確認することができる。
特に車を止めることができない高速道路のストリートビューは非常に重宝している。
また、撮影された時期を確認することも可能なため、過去の状況を知ることもできる。
打合せなどで、説明する際にも、百聞は一見にという通り、イメージを直接説明することができるため、
スムーズな打合せを行うことが可能だ。
 

図-1 高速道路上のGoogleストリートビュー

図-1 高速道路上のGoogleストリートビュー


 
 

社外クラウドを利用せず現場サーバーに直接アクセス、直接アップロードも

当社の現場では、回線スピードの影響もあり、各現場にそれぞれNASなどのデータサーバーを設置しているケースが多いため、
VPN接続によって、直接データサーバーにアクセスすることが可能となっている。
これにより、社外のクラウドサービスを利用する必要がないため、
クラウドサービスを利用することの欠点(セキュリティの確保や通信速度、同期のタイミングなど)を心配することなく、
常に最新のデータを現場や発注者事務所など、どこでも閲覧することができる。
もちろんファイルを端末からアップロードすることも可能だ。
さらに、当該サーバーへのアクセス権があれば社内にある他のサーバーへのアクセスも可能となる。
 

図-2 FileExplorerを用いたサーバーへのアクセス

図-2 FileExplorerを用いたサーバーへのアクセス


 
サーバーへのアクセスに利用しているアプリは、Steven Zhang社の「FileExplorer(500円)」を使用しているが、
SMBでの接続が可能であれば構わないので、対応したアプリは多い。
 
 

ファイル閲覧アプリと手書き編集アプリ

前述した「FileExplore」でもひと通りのファイルの閲覧が可能だが、Good.iWare Ltd.社の「Good Reader(500円)」を導入し、
閲覧頻度の高い仕様書や設計図面等に関しては、通信速度に影響しないように、
フォルダごと同期して、端末にファイルを保存している。
検索が利用できるため、ペーパーでの仕様書よりも便利に使うことができる。
また、これを用いて図面の最新版管理を行うこともできるため、QMS(品質マネージメントシステム)にも一役買うことができる。
 
クラウドサービスのように時間差がないため、作成途中のファイルも最新の状態で見ることができる。
さらに「Good Reader」からもファイルを事務所サーバーにアップロードすることもできるため、
計画書の修正項目などを赤書きしたファイルを保存し、メール等で周知することも可能だ。
現場では、若手職員が基準点設置位置の打合せ結果をPDFファイルに赤書きし、メールにて周知していた(図-3)
 

図-3 現地での打合せメモをアップロード

図-3 現地での打合せメモをアップロード


 
同期機能(Sync機能)を応用すれば、施工中の各種検査時の帳簿にも役立たせることができる。
現場の日常検査で必要な書類をPDFで作成しておけば、現場で直接手書きにて書き込み、帳簿を完成させることもできる。
後で述べるタッチペンを活用すると文字も書きやすい。
 
手書き編集アプリとしては、Meta-Moji社の「Note」が便利に使える。
FileExploreやGoodReaderでデータサーバー上のファイルを開いてから、「Note」に受け渡して開くこともできる。
これらの手書き編集アプリを利用して、現場からの連絡メモや巡視での指摘事項に使うこともできる。
次図は、撮影した写真を貼り付け、手書きでメモ書きしたもので、作成するのに数分しかかからない。
 
図-4 「Note」にて手書きした連絡事項

図-4 「Note」にて手書きした連絡事項


 
 
 
 

実録!土木現場におけるタブレット活用《前編》
実録!土木現場におけるタブレット活用《後編》

 
 
 
【出典】


建設ITガイド 2015
特集3「建設ITの最新動向」
建設ITガイド 2015
 
 

 

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