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ホーム > 話題の新製品 > 土木資材・工法 > 環境にやさしく自然消泡性に優れた起泡剤『環境8号』シリーズ

株式会社 フジタ(本社:東京都渋谷区、社長:上田 卓司)は、気泡シールド工法においてシールド掘削中は緻密な気泡で切羽の安定を図り、掘削後の排出土は自然消泡性に優れ環境にやさしい起泡剤『環境8号』シリーズ(環境8号、環境8号R)を開発し、国土交通省のNETISに登録した(NETIS登録番号:KT-130094-A)。
 
環境にやさしく自然消泡性に優れた起泡剤『環境8号』シリーズ
 
■概要
気泡シールド工法は、起泡材と空気で作られたシェービングクリーム状の気泡をシールド機前面(切羽)に注入して切羽を安定させながら掘進する工法である。
近年、気泡シールド工法の掘削土処理の課題として次の点があげられている。

●掘削土を中間処理場において洗浄処理する場合に自然消泡が十分でないと掘削土から泡が発生し、処理設備や排水に支障をきたす。
●従来の特殊起泡剤の成分はアルファオレフィンスルホン酸ナトリウム(AOS)で、界面活性剤の中では魚毒性が強く、海洋埋立て時にはAOSを微生物で生分解させ基準値以下とするために掘削土の仮置き期間(3日間程度)が必要となる。
 
本製品は、従来の特殊起泡剤から特殊起泡剤と気泡安定剤との複合体に変えた起泡剤である。
一般土砂用として最も多用されているAタイプ起泡材において、次の特徴を有している。
 
【施工】
●掘進中は、起泡材配合量が従来の1/3以下※4でも気泡安定剤の効果で掘削土の流動性と止水性が確保できる。
●気泡のベアリング効果でカッタービットの摩耗を低減できる(施工実績Ⅰ:推定摩耗量の80%)。
●起泡材配合量が少ないため、起泡材作成が坑内の後方台車プラントにて可能。
 
【環境】
●掘削後においては、掘削土が大気と接した時の気泡の自然消泡性に優れており掘削土の洗浄処理が可能で、掘削土の再生利用が図れる。
●魚毒性の高いAOS量を従来の1/5に減量し、周辺環境への影響を抑制可能。
●起泡材配合量が少ないため、製造・運搬時の環境負荷低減が可能。
●PRTR対象物質は含有していない。
 
■施工実績
【施工実績Ⅰ】

工事名称:雑餉隈第6雨水幹線築造工事
発注者:福岡市道路下水道局
施工者:フジタ・村本・九州総合建設工事共同企業体
工事場所:福岡県福岡市博多区井相田2・3丁目、東雲町4丁目、春町3丁目地内
工期:平成23年12月22日~平成27年3月15日【掘進:平成25年5月~平成26年1月】
施工内容:気泡シールド工法、シールド機外径φ3,530mm、掘進延長770m
土質:風化花崗岩(全線)
 
【施工実績Ⅱ】
工事名称:岡崎線耐震化送水管布設(その1)工事
発注者:愛知県企業庁
施工者:フジタ・徳倉・山本特定建設工事共同企業体
工事場所:愛知県豊田市栄生町~小坂町地内
工期:平成24年12月22日~平成27年7月31日【掘進:平成26年3月~平成26年11月】
施工内容:気泡シールド工法、シールド機外径φ2,890mm、掘進延長1665m
土質:礫混じり粘性土質砂
 
■問合せ先
株式会社 フジタ
TEL:03-3402-1911
http://www.fujita.co.jp/

最終更新日:2014-11-21

 

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