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オートデスク株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:ルイス・グレスパン)は、 University of Illinois(米イリノイ大学)と共同で開発した、土木工事の施工進捗管理をより効率的に行うための新しい手法について、2014年11月から大成建設株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:村田 誉之)が高知県安芸郡・和食ダムの工事現場などで行っていた実務試験にて、施工進捗管理業務の品質および施工生産性の向上についての成果を発表した。
 
オートデスクと米イリノイ大学が施工進捗管理を効率化させる新技術を開発
 
■概要
今回開発した手法は、UAV(無人航空機)で撮影した工事現況の写真から精度の高い BIM/CIMモデルを作成し、現況の把握と施工の進捗管理を簡単な作業で効率的に行えるようにするものである。
各社の役割は以下の通り。
 
イリノイ大学:写真から精度の高い点群データを生成するアプリケーションの開発
オートデスク:実証実験の計画と結果の分析
大成建設:イリノイ大学が開発中のアプリケーションとオートデスクのCIMアプリケーションを使用して、和食ダムなどにおいて施工管理の実証実験と効果測定を実施
 
【和食ダムで行っている実証実験の手順】
1.UAV に搭載したデジタルカメラで現況を撮影
 
2.写真をイリノイ大が開発したアプリケーションに取込み、3Dの位置情報(点群データ)を計算
 
3.3D 位置情報を「Autodesk ReCap 360™」や「Autodesk Civil 3D®」に取込み、CIMモデルを生成。
  400平米ごとの計測データ(座標)を属性情報として取得
 
4.CIMモデルから盛り土/切り土量、土量差分の体積などを自動的に計算。
  また、自然地形との境界や構造物を自動的に判別
 
5.現況の形状や土量の変化から、進捗を自動的に計算し、今後の工事予定を確認
 
【これまでの成果】
1.これまでより短時間かつ少ない手数で精度の高い計測データを取得できるようになった。
 ●UAVを使用した現況撮影とデータ処理で、1回にかかる時間が従来の1週間から最短半日に短縮。
  オペレーター数は従来の数名から最少1名で可能に。
 ●撮影した画像から得られた位置データの最大誤差は±10cm。
  土量算出では、従来の地表面を10m〜25m間隔で断面抽出して算出する平均断面法に対して、
  地表面を数cm 間隔の点群データにより全点管理するため、土量変化を高精度に把握することが可能。
 
2.現況の計測を行う頻度を増やすことにより、進捗把握の情報が増加。
  これにより、協力会社と工事計画の確認と変更の検討を行いやすくなった。
 
3.現況データや進捗管理データは「Autodesk Civil 3D」や「Autodesk InfraWorks™」で利用することができるので、その後の工事計画の確認や変更の検討をビジュアルに行えるようになり、協力会社とのコミュニケーションの質が向上した。
 
4.土捨て場、機械の移動、車両用道路の変更などの検討と、協力会社への伝達をより頻繁に行えるようになった。
 
【実務試験に使用されたソフトウェア】
Autodesk ReCap 360:点群データの可視化と編集を行うアプリケーション
Autodesk Civil 3D:土木設計アプリケーション
Autodesk InfraWorks:都市開発や土木・インフラ整備などのためのCIMアプリケーション
 
■問い合わせ先
オートデスク株式会社
http://www.autodesk.co.jp/

 

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