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ホーム > 話題の新製品 > 機械設備資材・工法 > 上下水道不要の自己完結型トイレ

ロボットアーム式のコンクリート3Dプリンタを用いて積層造形した、国内初の小規模建築物となる公衆トイレを同社深川工場(北海道深川市)敷地内に建設し、9月16日より一般公開した。サイズや内装などを札幌市の公園トイレ基準に準拠した札幌市型と、インド向けプロトタイプの二基がある。同社の3Dプリンタは速乾性の特殊モルタルをロボットアームのノズルから抽出して印刷する仕組みである。日本では、コンクリートが建築基準法上の指定建築材料となっているので、特殊モルタルでプリントした中空状の外装を型枠代わりに使用し、コンクリートを充填して配筋を施したRC造の構造体とした。
 
バイオトイレのモジュールは、正和電工株式会社が開発したおがくずを使用するタイプを採用。ヒーターが設置されているスクリュー式タンクにおがくずを充填しておくと、排泄物が分解・発散処理され、残渣は肥料として使用できる。
 
インドなどの、上水道が整備されてなく地下水の汚染も激しい地域を想定し、空気中の湿気から水を生成する装置として、アクアムホールディングス株式会社の技術を採用。空気中の湿気を強力なファンで取り込み、コンデンサーによって冷却して水を生成する。その水を濾過して手洗いとウォシュレット用に使用する。また手洗い水を節約するため、沐羽科技より低圧霧化技術を導入。特殊なノズルとコンプレッサーを用いて細かな霧状の水を噴射する技術で、通常の蛇口に比べて約90%の水を節水できる。さらに、スマートフォンでのトイレの開閉機能などを持つトイレ用スマートロックをメディアスケッチ株式会社と共同開発した。
 
 

 
 
■問い合わせ先
會澤高圧コンクリート株式会社
TEL:011-723-6605
https://www.aizawa-group.co.jp/

最終更新日:2020-10-21

 

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