建設資材データベーストップ > 話題の新製品 > 人工知能(AI)活用の生コン品質判定システムを開発

會澤高圧コンクリート(本社:北海道苫小牧市、代表取締役社長:會澤 祥弘)とアイザワ技術研究所(札幌市)は、AI(人工知能)を用いた生コンクリートの品質判定技術を開発した。
 

 
■概要
AIの深層学習(ディープラーニング)を利用し、(1)生コンの製造工程におけるミキサ内の練り混ぜ画像データ (2)練り混ぜ後にコンクリートを一時的に貯留するホッパ内の画像データ (3)コンクリート練り混ぜ中のミキサの音響データ、の3つから、生コンのスランプ(生コンの軟らかさや流動性の程度を示す重要指標値)を即座に判定する基盤技術で、開発中である「AICE」の頭脳部に相当する。
 
画像データが欠落するような過酷な使用環境でもスランプの判定を安定的に行えるよう、画像(Picture)と音響(Sonic)の双方のデータを補完的に使うのが特長で、開発コードは「P/S neural」(P/Sニューラル)とした。
画像データによる「P/Sニューラル」のスランプ判定正解率(実測値±2.5cm以内 ※JIS A 5308レディーミクストコンクリートが定める許容差)は99%以上と極めて高く、音響データの判定正解率についても同様の±2.5cm以内で94%以上を達成した。
 
硬化前の生コンの軟らかさを表す指標値であるスランプは、生コンの打設性能を決定付ける最も重要な品質項目のひとつ。工場では、機械制御による計量管理に加えて、ミキサ内の練り混ぜの様子を、オペレータがモニタで毎バッチ目視確認してスランプの安定化を図るなど、経験と勘が要求される世界。
 
同社では、JISのスランプ許容差をさらに厳格化した±1.0cmの独自基準を導入し、判定正解率85%以上を目指して精度のさらなる向上に取り組んでいるが、「P/Sニューラル」は±1.0cm基準下で、すでに目標値に近い80%を超える精度を記録するまでになっている。その判定能力は、ベテランの生コンエンジニアのスランプ目視能力を超える水準に到達しており、同技術の普及は、品質のさらなる安定化と業務負荷の軽減につながるものと期待している。
 
 
 

■問い合わせ先
會澤高圧コンクリート株式会社
aice@aizawa-trust.info

 

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