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ホーム > 話題の新製品 > 土木資材・工法 > 非破壊評価 城郭石垣などの安定性を非破壊で評価する技術を開発

ハザマは関西大学(環境都市工学部地盤防災工学研究室 西形准教授)と共同で、城郭石垣などの安定性を非破壊で評価する技術を開発した。同社が、ハザマが全国各地で展開している「歴史的建造物の保存・修復・復元事業」のうち城郭や寺社などの石垣の健全性診断(注2)や修復工事で積極的に活用していくとしている。数多くの石垣が約400年もの間、安定した状態を保っていることから伝統工法の再評価の動きもあって、客観的に石垣の安定性を評価できる技術の開発が望まれていたもの。
同社は、これまでに石垣の現況を正確に調査する技術として多数の現場への展開を図ってきた。このほど、石垣を構成する石材の挙動を表現できる個別要素法(注6)を用いた石垣の安定性評価技術を関西大学と共同で開発し、実際の城郭をモデル化して解析を行いその有効性を確認した。個別要素法は従来の弾性解析法などとは異なり、石垣を構成する個々の石材の形状や大きさを再現することができる。この方法を用いれば、地震時の石垣の挙動をわかりやすく可視化できるので、石垣の耐震性の評価や修復効果の検証にも有効であるとしている。
同社は、 これまでに多数の石垣修復の施工実績を有しており、城郭内に広く分布する石垣を一元的に管理する石垣カルテシステムも開発済みであることから、今回の安定性評価技術の開発により、石垣の調査・解析、設計・施工から維持管理に至るまでのトータルサポートシステムを確立したことになった。写真は、石垣摩擦実験の実施状況(切り込みはぎ)。
 


■問い合わせ先
 ハザマ
 http://www.hazama.co.jp/index.html
 関西大学
 http://www.kansai-u.ac.jp/index.html


 

最終更新日:2008-03-18

 

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