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土木・建築現場で発生するコンクリート打設後の洗浄水は、アルカリ性が強く、そのまま河川や土壌に流出すると環境に深刻な悪影響を及ぼすことから、水質汚濁防止法ではpH値5.8以上~8.5以下にまで中和するよう規定されている。
従来、アルカリ性排水の中和剤には、硫酸や炭酸ガスが使用されているが、硫酸は劇薬のため取り扱いに注意を要し、炭酸ガスは専用の設備を必要とすることから、より手軽に、安全で効率的な中和ができる製品が求められていた。
同社の「融夢」は、こうしたニーズに基づいて開発されたアルカリ性排水中和剤。排水を集めて中和剤を混入、撹拌するだけでよい。
1.インターネットでも容易に購入でき、価格も1,800円/1ℓ・個と低価格で、入手が容易。
2.小ロット(1ℓ、20ℓ)に対応。
3.炭酸ガスのような大きな設備が不要。
4.硫酸のような劇物毒物ではなく非該当製品。
5.強酸なので、反応が速く、液体のため溶けやすい。
6.大量の排水には適さない場合がある。
セメント・モルタルに加え水性塗料などが混入している場合、無機系中性の凝縮剤「水夢」による前処理を行うのが効果的。手順は下記の通り。
① 処理したい排水に「水夢」を粉末のまま添加する。
② 2~3分程度よくかき混ぜ、浮遊物を凝集させる。
③ 排水pH値を測定する(処理Aは③から開始)。
④ 添加量目安表を参照し、アルカリ中和剤「融夢」を計量する(測定値がpH11.5の場合、添加量は1.0㎖/ℓ)。
⑤ 計量したアルカリ中和剤「融夢」を添加する。
⑥ 30秒~1分程度、全体に行きわたるように攪拌する。
⑦ pH 値を確認し、目的の排水基準をクリアしていれば処理完了。固形分を分離し、放流する。
pH値が排水基準値に達していない場合は、手順④に戻り、再度同様の作業を行う。その場合、手順⑦で確認したpH値に応じた添加量とする(測定値がpH10.2であれば、添加量は0.5㎖/ℓ)。
※詳細は、「水夢」ホームページ(http://www.haieki.jp)参照。
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最終更新日:2023-08-18