植物性コンクリート塗膜養生剤　SoyShot-20｜コンクリート養生剤｜初雁興業株式会社

渋井水門本体工とSoyShot-20

塗布状況

渋井水門本体工（施工後）

SoyShot-20（ソイショット20）は、100%大豆成分を原料とする植物性コンクリート塗膜養生剤。
現場打ちコンクリートは、打ち込み直後から適切な養生を行うことでコンクリートの水和反応が進行し、必要な圧縮強度と耐久性を発現させるため、打設直後のコンクリートに塗膜養生剤を用いて管理する。
従来製品は原料が鉱物系由来のため、重金属や揮発性有機化合物（VOC）、発がん性物質を含み、また原料採取時に環境破壊やCO₂発生を必須とする。
一方、SoyShot-20はこうした問題を引き起こさず、また大豆原料による資源循環が可能なため、資源の枯渇がなく、原料生産時にCO₂吸収機能を果たすことでカーボンニュートラルやカーボンオフセットといった世界的命題、またSDGsにも貢献する。
 
 

1. 異次元の環境・安全性能
   従来製品は鉱物系原料やポリフィルムを使用しているため、揮発性有機化合物（VOC）の発生や原材料調達の際の環境破壊・資源枯渇といった大きな問題があるが、 SoyShot-20は大豆100％由来の植物性原料のため、環境へ負荷がかからない。
   施工する際の作業員の安全はもちろん、河川などに流れた際も生分解が容易のため、生物や地球にやさしい。
2. 保管・廃棄が容易
   従来製品は、保管時は消防法上の危険物、廃棄する際は産業廃棄物としての処理が必要だが、SoyShot-20は植物性原料のため、そうした面倒な取扱いが不要。
3. 優れた経済性
   使用する際は、原液と水道水を１：１の割合で混ぜ、型枠取り外し後のコンクリート面に噴霧するだけ。
   特別な保管・管理が必要ないため、施工性はもちろんのこと材料価格が従来品より安価なため、優れた経済性を発揮する。
4. 確実な強度発現と耐久性を向上
   φ100㎜試験体を用いた各種性能試験を実施した結果、十分な水和反応による強度の発現（冬季は自然暴露よりも圧縮強度が19％増、夏季で同12％増）の他、ベースコンクリートに対して14％の収縮率向上（高いひび割れ防止効果）を示した。
   付着強度試験では養生後のコンクリート面の付着強度に影響を与えないため、仕上げ材や補修材等の接着にも影響がない。

１．原液と水道水を混合・攪拌

材料と機器

原液と水（1：1）を混ぜる

コンクリート面に噴霧

２．型枠を脱型したコンクリート面に塗布（噴霧）

製品塗布後、５年間自然暴露した試験体。
無塗布部は炭酸Caが析出し脆弱だが、塗布部はきめ細かな内部構造を維持。