杭頭補強鉄筋仮受架台　TPボトムパイルバスケット工法｜基礎工｜テクノパワー株式会社／カメイ株式会社

NETIS登録番号：KT-240084-A

概要

「TPボトムパイルバスケット工法」は、既製杭工において杭頭補強鉄筋位置を調整するガイド機構を用いて杭頭補強鉄筋を簡易に配筋する技術である。
既製杭の杭頭補強鉄筋の配筋工事に適用する。
本工法を活用することで、フーチング鉄筋の施工後に杭頭補強鉄筋の配筋ができるため、補強筋の確実性と施工性の向上、工期短縮を実現する。

従来技術では、杭頭補強鉄筋を先に組み立てていたため、フーチング下端鉄筋を組み立てる際、両者が干渉して図面通りに組み立てられない場合があった。
簡易配筋を実現した本工法では、土木・建築構造物基礎のフーチング下端鉄筋と杭頭補強鉄筋が干渉しないように的確に配筋できる。

TPボトムパイルバスケット

杭頭補強筋で求められる高い施工品質と配筋の自由性による大幅な工期短縮に貢献する。
溶接に頼らない籠形状の形成で主筋に一切の熱を加えずに、母体の断面欠損や強度の不足を皆無とし、施工の確実性や工期の大幅な短縮を実現することを目的として開発された。
TPボトムパイルバスケットは杭の内径やズレトメの有無によりサイズが変わるため、制作サイズは要相談。

適用範囲

鋼管杭（外径）	φ216㎜～φ1600㎜以下
コンクリートパイル（外径）	φ400㎜～φ1200㎜以下

採用事例

R3横浜湘南道路藤沢地区改良工事

久保浄水場高区配水施設および薬注設備更新工事（排水位池等構造物築造）

羽田第二ターミナル北側サテライト工事

阪神高速道路湾岸管理所

瀬田一丁目計画

都営住宅28CH-101東（葛飾区東新小岩一丁目・建設局施設）工事

特長

工場製作コストと輸送費を軽減
杭頭補強鉄筋用建て込みガイド機構と杭体内帯鉄筋で構成される杭頭補強鉄筋の受け架台を工場で制作して現場に搬入するため、工場製作コストと輸送費の軽減ができる。
フーチング鉄筋の施工を簡素化
TPボトムパイルバスケット（ガイド機構）により基礎配筋が容易である。
フーチング下端鉄筋と杭頭補強鉄筋が干渉しないように的確に配筋ができるため、補強筋の確実性と施工性の向上、工期短縮を実現できる。
クレーン作業の簡略化
主筋挿入前の本体部分は非常に軽量であるため（φ700の鋼管杭用は43.5㎏程度）、クレーンが不要であり人力での施工が可能である（トラックの荷下ろし時にはクレーン作業が必要。
φ800以上でも複数人での人力施工が可能）。
配筋作業の効率向上
フーチング鉄筋の配筋後に杭頭補強を1本ずつ配筋固定するため、杭頭補強鉄筋と干渉して図面の間隔通りに組み立てられない現場などで特に高い効果を発揮する。