建設資材データベーストップ > 特集記事資料館 > 土木施工単価 > 農林水産省土地改良事業等請負工事標準歩掛の改正点について

 

農林水産省 農村振興局 整備部 設計課 施工企画調整室

 

1. はじめに

農林水産省が行う土地改良事業等で実施する工事を一般に土地改良工事等と称しており,その工種は,ダム,頭首工,用排水機場,開水路,管水路,畑地かんがい施設,ほ場整備工など多岐にわたっています。これらの工事の施工形態は,各工種とも,近年の社会環境の変化,土木技術の進展,建設機械の発展・普及などさまざまな要因により変化してきています。
 
農林水産省は,これらの要因の変化の的確な把握に努め,常に適正な標準歩掛となるよう,毎年,各種要因を考慮して実態調査等を行っています。この実態調査結果に基づき,土地改良事業等請負工事標準歩掛の改正を行い,平成28 年度から適用することとしました。また,平成28 年10月から一部の工種で施工パッケージ型積算方式を導入することとしましたので,ここに紹介します。
 
 

2. 改正の内容

土地改良事業等請負工事標準歩掛は,農林水産省および国土交通省の二省で共通する歩掛については二省共同調査歩掛として,また,農林水産省の特有な歩掛については,単独調査歩掛として施工実態調査を行っているところです。
 
これらの調査により,平成28 年度土地改良事業等請負工事標準歩掛として155 工種を定めており,農林水産省単独歩掛としては,「コンクリート継目工(ペイント塗装)」等4 工種の歩掛改正を行いました。また,国土交通省との二省共同調査歩掛としては,「大型土のう工」等の歩掛改正を行いました。
 
さらに原動機燃料消費量改定に伴い,67 工種で燃料消費量を改正しています。
 
◆標準歩掛:155 工種
◆ 新規歩掛:3 工種
「安定処理工(自走式土質改良工)」「多段積かごマット工」「交通誘導警備員」
◆改正歩掛:75 工種
「コンクリート継目工(ペイント塗装)」「境界杭設置工」「大型土のう工」「鋼管・既製コンクリート杭打工(中掘工法)」
「PC 橋架設工」等
 




 



 
 

3. 施工パッケージ型積算方式の導入

二省共同調査歩掛のうち一部の工種について,施工パッケージ型積算方式を導入します。平成28 年度は,現場の使用頻度の高いものから34 施工パッケージを選定し,10 月1 日以降に入札書提出期限日となる工事から適用します。
 
◆ 新規パッケージ:34 工種
「掘削」「土砂等運搬」「整地」「路体(築堤)盛土・埋戻」「路床盛土」「積込(ルーズ)」「床掘り」「基面整正」「舗装版破砕積込(小規模土工)」「安定処理」「法面整形」「基礎砕石」「遠心力鉄筋コンクリート管(B 形)」「コンクリート分水槽」「プレキャストマンホール」「目地板」「止水板」「殻運搬」「コンクリート」「型枠」「不陸整正」「下層路盤(車道・路肩部)」「下層路盤(歩道部)」「上層路盤(車道・路肩部)」「上層路盤(歩道部)」「基層(車道・路肩部)」「中間層(車道・路肩部)」「表層(車道・路肩部)」「基層(歩道部)」「中間層(歩道部)」「表層(歩道部)」「アスカーブ」「舗装版破砕」「舗装版切断」
 



 
 

4. おわりに

土地改良事業等請負工事の積算基準は,土地改良事業等の請負工事費を算定する上で重要な資料の一つであり,発注者をはじめとし,民間においても請負工事費の積算における標準的な指標として広く活用されています。
 
また,施工パッケージ型積算方式についても,積算作業の省力化,設計価格の透明性向上に効果が期待されていることから,今後一層の拡充を図っていく予定です。
 
農林水産省では,今後も引き続き施工機械の動向,新技術・新工法等の施工形態の変化等,現場実態を適正に反映した積算基準の改正に取り組んでいきたいと考えています。
 
 
 
【出典】


土木施工単価2016夏号

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

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