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ホーム > 建設情報クリップ > 知る見るインフラストラクチャー > 知る見るインフラストラクチャー 無電柱化推進に貢献する「角型エフレックス」ってどんなもの?

知る見るインフラストラクチャー
電線ケーブル可とう管路材「角型エフレックス」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
技術・製品・工法の内容を,サクッと掘り下げてみる「知る・見る インフラストラクチャー」。
今回は電線ケーブル可とう管路材「角型エフレックス」に焦点を当て,古河電気工業株式会社の小澤聡課長と岡田浩孝主査にお話を伺ってきました。
 
角型エフレックス
 
 
 
 
  
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

50年以上の歴史を持つ地中埋設用ケーブル保護管「エフレックス」

国内で初めて古河電気工業より販売された地中埋設用ケーブル保護管「エフレックス」。電力用ケーブルを地中に埋設するのに欠かせないもので,1967年(昭和42年)に販売され,今年で51周年を迎えます。
可とう性のある硬質ポリエチレン管「エフレックス」は,管路材表面に波形状の加工が施されているため,ゆるやかに屈曲させることができるため,塩ビ管のような曲がり管が不要。また,強度,耐食性,耐候性,耐薬品性に優れており,条長は小径で300mと長尺で軽く,施工性が高いのが特長です。
電線管路内径φ30,40,50,65,80,100,125,150,200mmのラインナップがあり,道路や空港,工場など広く使われており,50年の間に敷設された長さは地球13周分にもなるそうです。
 
 

エフレックスが角型になるメリットとは

実績のある「エフレックス」シリーズに,今年新たに「角型エフレックス」が加わりました。
無電柱化推進法の成立により,今後,日本各地で防災および景観対策としてケーブルの地中埋設化が推進される見通しです。
しかし全てのケーブル類を地中化するには膨大なコストがかかる上,歩道の地下スペースに限りがあるため,低コストでコンパクトに多条多段配管できるケーブル保護管のニーズが高まっています。
 
 

多条多段配管が可能な「角型エフレックス」とは

「角型エフレックス」はエフレックスの性能をそのままに,波形状の山部が角型,谷部が丸型となっているため,曲げ易さを損なうことなく管同士を積み上げる多条多段配管が容易です。従来は必要だった管枕が不要で,配管断面がコンパクトになり,掘削量が少なく,施工にかかる時間を短縮し,施工費低減を可能にします。
またエフレックスシリーズと同じく,作業性と止水性に優れた部材を角型エフレックスでも展開しています。
例えば、「角型エフレックス」を切断した場合に、接続するための継手「角型アクアフリー」は、工具や滑剤なしにワンタッチで接続することができるため、1カ所30秒で施工でき、工期短縮に貢献します。
 
角型アクアフリー
 
 
 
 
 
 
 
角型アクアフリー
 
 
 
継手内部には水膨張不織布が付いており,管路への浸水を防ぐ仕組みになっています。
 
継手内部には水膨張不織布
 
 
  
 
 
  
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
ラインナップは電線管路内径φ50mm,81mm,100mm,130mm,150mmの全5サイズ。
トンネルでは主にφ50~100mm,無電柱化には主にφ130~150mmが採用されています。
 
ラインナップ
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 

おわりに

半世紀にわたり培ってきた埋設管の技術を生かし,製品の向上,施工性の改善に取り組んでいる古河電気工業。
「無電柱化の推進に関する法律案」の成立によるニーズに対応する製品を生み出し,無電柱化実現に貢献しています。
東京都でもマニュアルが改訂され,インフラ整備の優先度が高まっている無電柱化。
一般の方が視覚的に最も分かりやすいインフラ整備のビフォーアフターかもしれません。
 

取材=(株)フィールドリサーチセンター


 
 

第4回 無電柱化推進展

7月開催の『第4回 無電柱化推進展』では同社ブースで実際に製品に触れることができるそうです。
『第4回 無電柱化推進展』
■会期:2018年7月18日~20日
■会場:東京ビッグサイト
 
 
 

最終更新日:2018-07-11

 

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