建設資材データベーストップ > 特集記事資料館 > 土木施工単価 > 平成30年度 農林水産省土地改良事業等 請負工事標準歩掛の改正等について

 

1. はじめに

農林水産省が行う土地改良事業等で実施する工事を一般に土地改良工事等と称しており,その工種は,ダム,頭首工,用排水機場,開水路,管水路,畑地かんがい施設,ほ場整備工など多岐にわたっています。これらの工事の施工形態は,各工種とも,近年の社会環境の変化,土木技術の進展,建設機械の発展・普及などさまざまな要因により変化してきています。
 
農林水産省は,これらの要因の変化の的確な把握に努め,常に適正な標準歩掛及び諸経費となるよう,毎年,各種要因を考慮して実態調査等を行っております。この実態調査結果に基づき,土地改良事業等請負工事の標準歩掛及び諸経費(現場管理費及び一般管理費等)の改正を行い,平成30年度から適用することとしました。また,平成28年10月から施工パッケージ型積算方式を導入しており,平成30年10月には,更に施工パッケージ工種を追加することとしましたので,ここに紹介します。
 
 

2. 改正の概要

(1) 土地改良事業等請負工事標準歩掛は,農林水産省及び国土交通省の二省で共通する歩掛については二省共同調査歩掛として,また,農林水産省の特有な歩掛については,単独調査歩掛として施工実態調査を行っているところです。
 
これらの調査により,平成30年度土地改良事業等請負工事標準歩掛として123工種を定めており,農林水産省単独歩掛としては,「ひび割れ補修工(低圧注入工)」等の工種の歩掛改正を行いました。また,国土交通省との二省共同歩掛としては,「場所打杭工(大口径ボーリングマシン工」等の歩掛改正を行いました。
 
◆標準歩掛:123工種
◆新規歩掛:0工種 なし
◆改正歩掛:10工種
「ひび割れ補修工(低圧注入工)」「境界杭設置工」「道路補修」「場所打杭工(大口径ボーリングマシン工)」等
 
(2) 土地改良工事積算基準の諸経費についても,農林水産省及び国土交通省の二省で共通する工種については,二省共同調査として,また,農林水産省の特有な工種については,単独調査として諸経費動向調査を行っているところです。
  
これらの調査により,平成30年度土地改良工事積算基準の諸経費として4工種(ほ場整備工事,農道工事,水路工事,その他土木工事(1))の現場管理費と全ての工種(15工種)の一般管理費等の改正を行いました。
 
 

3. 施工パッケージ型積算方式の導入

平成28年10月より,施工パッケージ型積算方式を導入しています。平成30年度は,12施工パッケージを選定し,10月1日以降の契約に係る工事から適用します。
 
◆ 新規パッケージ:12工種
「コンクリートブロック積」「間知ブロック張」「平ブロック張」「連節ブロック張」「胴込・裏込コンクリート」「胴込・裏込材(砕石)」「大型ブロック積」「遮水シート張」「吸出し防止材(全面)設置」「補強土壁壁面材組立・設置」「補強材取付」「補強土壁まき出し・敷均し,締固め」
 
 

4. おわりに

土地改良事業等請負工事の積算基準は,土地改良事業等の請負工事費を算定する上で重要な資料の一つであり,発注者をはじめとし,民間においても請負工事費の積算における標準的な指標として広く活用されています。
 
また,施工パッケージ型積算方式についても,積算作業の省力化,設計価格の透明性向上に効果が期待されていることから,今後一層の拡充を図っていく予定です。
 
農林水産省では,今後も引き続き施工機械の動向,新技術・新工法等の施工形態の変化等,現場実態を適正に反映した積算基準の改正に取り組んでいきたいと考えています。
 
 
            表−1 平成30年度土地改良事業等請負工事標準歩掛一覧表
            


 
                表−2 平成30年10月から導入する施工パッケージ



 
                     図−1 歩掛改定概要



 



 



 
 

農林水産省 農村振興局 整備部 設計課 施工企画調整室

 
 
 
【出典】


土木施工単価2018夏号



 

 

同じカテゴリの新着記事

最新の記事5件

カテゴリ一覧

バックナンバー

話題の新商品