＜資材の概要＞
緑化工事にあたり、土壌の理化学性の改善と地力の維持推進をするために使用される資材。積算資料に掲載している土壌改良材は大別して、有機質系・無機質系・高分子系がある。土壌を改良するという点では、有機物を混入する（微生物や地中動物の活発化・養分の循環の向上・団粒構造の発達）ことが重要であるが、それぞれの特性をよく理解し、適切な用途に使用するよう土壌改良材の選択を行うことが必要である。また、肥料と土壌改良材が区別できないものもある。

＜資材の種類・規格＞
１．有機質系
動植物の死骸を主体とした加工物である。原料は多方面にわたり、樹皮を加工したものや工業製品等の１次原材料の余剰分を加工して活用を図ったものなど、多種多様である。土壌の保水力・微生物の活性化、アルカリ性・酸性からの害を緩衝作用により和らげる、養分の保持力や供給力を増大させ植物の根の伸長を促す等の改良効果がある。
２．無機質系
鉱業製品を高温処理、粉末状にして、多孔性にしたものがほとんどである。表面積が大きく塩基置換容量・膨潤保水性が高いため、土壌の透水性・保水性・通気性を促す。重量が軽いため、人工地盤のなどの植込地造成には軽量土として使用されることもある。