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ホーム > 話題の新製品 > 共通資材・工法 > 自己治癒コンクリート技術を共同開発

會澤高圧コンクリート株式会社(本社:北海道苫小牧市、代表取締役社長:會澤 祥弘)、並びに同社のR&D部門であるアイザワ技術研究所株式会社(札幌市)は、オランダのデルフト工科大学とバクテリアの代謝機能を活用した自己治癒コンクリート技術を共同開発してきたが、およそ2年半に及ぶ実証試験を経て、このほどバクテリアとその餌となるポリ乳酸を配合したコンクリートの自己治癒化材料の新たな量産技術を確立した。
 

 
■概要
第一弾として、年間70万立米分に相当する自己治癒コンクリートの供給を可能にするバイオマテリアル(商標:Basilisk)の製造プラントを札幌市内に設置、本格稼働を開始した。本量産技術の確立、並びに製造プラントの新設は、世界に先駆けて自己治癒コンクリートの大量供給に道を拓くものとなる。脱炭素化の流れを追い風に、同社では今後、関東圏、関西圏にも同様のプラントを追加設置し、社会インフラ関係を中心に国や自治体、建設業界等に本テクノロジーの本格採用を働きかけていく。
 
自己治癒(Self-Healing)とは、ひび割れに代表されるコンクリートの損傷をコンクリート自体が自動的に修復してしまう機能のこと。デルフト工科大学のヘンドリック・M・ヨンカース准教授率いる研究チームは、アルカリ耐性の強いバクテリアとバクテリアの餌となるポリ乳酸をカプセル化したものをコンクリート製造時に配合、コンクリートにひび割れが生じた際に、餌を食べて炭酸カルシウムを排出するバクテリアの代謝機能を活用し、自動的にひび割れを埋めてしまうという画期的な手法を考案。
人体に傷が生じた場合、出血した後にかさぶたができて、自然と治癒する。同じようにバクテリアという生物
の代謝でコンクリート表層の傷が絶えず治癒される状態をつくり出せれば、構造クラック等の遠因になる劣化因子の侵入を阻止し続け、コンクリートを実質的に永久構造物にすることができる。
 
 
 

■問い合わせ先
會澤高圧コンクリート株式会社
https://www.basilisk.co.jp

最終更新日:2020-12-08

 

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