＜資材の概要＞
土木工事ではコンクリート舗装、建築工事では床スラブ、壁、柱などのコンクリート構造物内部に配筋されるプレキャスト製の補強筋である。

＜資材の種類・規格＞
　レギュラー溶接金網は、網目形状が正方形であって、縦線、横線が同一の線径をもち、幅1×長2ｍおよび幅2×長4ｍのもの。
デザイン溶接金網は、レギュラー溶接金網以外のもの。
　レギュラー鉄筋格子は、網目形状が正方形であって、縦線、横線が同一の呼び径をもち、幅1×長2ｍおよび幅2×長4ｍのもの。
デザイン鉄筋格子は、レギュラー鉄筋格子以外のもの。

＜適用規格＞
JIS G 3525

＜資材の特徴＞
　一般に溶接金網はワイヤーメッシュ、異形鉄線金網はＣＤメッシュ、異形鉄筋金網は鉄筋格子とも呼ばれる。
溶接金網、異形鉄筋金網は、様々なコンクリート構造物に対して補強筋となって、コンクリートの強度が高められ、そのコンクリート壁、スラブ、舗装の厚さを小さくすることができ、経済面でのメリットも大きい。熟練した配筋工を必要とせず、配筋作業が軽減され、施工精度の向上を図ることができる。また、亀裂防止やその進行を留めることが可能である。
溶接金網、異形鉄筋金網の製造工程は、並べられた縦線に横線を送り込み、電気抵抗溶接により点溶接され製造される。縦線と横線の元となる鉄線は、前工程ではコイル形状を有しているため、直線に矯正し、寸法に合わせて切断しながら溶接機に送り込まれる。
スパイラルフープ、せん断補強筋は、鉄筋コンクリートの柱内の主筋まわりを一定の間隔でとりまく鉄筋で、らせん状にしたものをスパイラルフープ、帯筋状のものを溶接閉鎖型フープという。せん断破壊を防ぎ、コンクリートの脱落防止に効果があり、現場における曲げ加工・溶接手間の省略することができる。また、配筋作業が簡易で工期短縮が図られる。