Ｈ形鋼｜市況・価格推移

　工事費の高騰や人手不足の影響で、需要は盛り上がりを欠いている。店舗や工場などの中小物件向けは特に精彩を欠いており、堅調な大型物件向けが荷動きをかろうじて下支えしている。
　価格は、200×100でt当たり12万円（東京②）どころと6カ月連続の横ばい。メーカー各社の値上げが出そろいつつある中、流通各社は、輸送費や人件費などの流通経費高騰分の値上げ交渉を需要者側と進めている。一方、需要者側の購買姿勢は当用買いに終始しているが、需要者側でも同様の問題に直面していることから、値上げに対する理解は徐々に深まりつつある。これまでの交渉では安値の底上げにとどまっているものの、採算改善に対する販売側の値上げ意欲は強く、目先、強含みで推移する公算が大きい。