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河川や湖沼、池には、長年にわたって土砂や生活排水が流入し底泥が堆積しているが、この底泥には水を汚す原因となる窒素やリンなどの有機物が多く含まれており水質悪化の原因となっている。
本技術は、水を抜くことなくこの底泥を取り除き池底をきれいにするもので、さらに底泥を用土として再利用することも可能としている。
・特許第6359902号
1.水を抜かないので、周辺環境や水中生物に影響しない。また施工後の水はリン含有量が減少するなど、水質改善にも効果がある。
2.省スペースで作業可能(幅4m×延長7m)。
3.無機系凝集剤を使用(カルシウムが主成分の無害・中性の粉末で、高い凝集力および凝集速度を持つ)。
4.底泥は約15分で濃縮・脱水処理され、作業音も静か。また臭いはほとんど発生しない。
5.底泥は脱水土、砂、ごみ(廃棄物)に分離回収される。
6.脱水土は育苗土として利用可能。含水率約50〜60%の黒土で発芽阻害もなく、栄養豊かで植物の生育に良い。
●従来技術
・水を抜いてから土砂を掘削
・底泥は産廃処分が必要
・生態系の保全が不可能
・処分費と運搬費が高額
●生態系保全型底泥資源化システム
・特殊ポンプで部分的に浚渫し生態系を保全
・池の水は保たれたまま
・砂と泥の資源利用が可能なので低コスト
※「システム概念図」参照
1.特殊攪拌ポンプにより底泥水を汲み上げる。
2.サイクロンを通過する時に、遠心力で砂を排除する。
3.スクリーンでごみ(ビニール、プラスチックなど)を取り除く。
4.攪拌・凝集槽で凝集剤(濁り水の濁りの元(粒子)を水中に沈めるもの)を攪拌し、水と底泥を分離させる。
5.濃縮槽にて静置させることでさらに濃く分離させ、上澄水は池に戻し、濃い底泥の部分は脱水機に送る。
6.濃度の濃くなった底泥を脱水処理する。
本技術により発生する脱水土は、そのまま育苗土として利用できる。
窒素、リン、カリウムなどの植物に必要な栄養素が豊富に含まれているほか、団粒化しているので保水性が良好で、市販の黒土以上の植物の成長が見られる。
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最終更新日:2024-06-18
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