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「床版取替の高速化を可能とする スマート床版更新(SDR)システム®|橋梁上部工|鹿島建設株式会社」の資料請求はこちらから
高度経済成長期に整備された道路橋の多くは、車両の大型化や通行量の増加、路面凍結防止剤の散布などにより急速に劣化が進んでいる。
道路橋の床版取替工事においては、工事に伴うソーシャルロスを低減するための交通規制の期間や範囲を最小限にする技術に加え、近接する交通や周辺施設への安全確保が求められている。
そこで鹿島は、2019年に全断面(二車線道路の場合二車線規制)取替、2022年に幅員方向分割(二車線道路の場合一車線規制)取替を対象とした「スマート床版更新(SDR)システム」(以下、SDRシステム)を開発した。
SDRシステムは、床版取替に関わる4つの工程、①既設床版の撤去②主桁ケレン③高さ調整④新設床版の架設を、それぞれの専門班が各エリアにおいて同時並行で行う、いわば「移動式工場」を目指した施工システムである。
①から④までの作業を順々に繰り返していく標準的な工法と比べ、各専門班が同時に並行して作業できるため、工程の大幅な短縮が可能となった。
●特許番号:特許第7148746号
広島自動車道(特定更新等)伴高架橋(上り線)他1橋床版取替工事では、2024年5~6月の一期工事で追越車線側 122.1mの床版取替に本システムを適用。
その結果、既設床版の撤去から新設床版の架設までの一連作業(①~④)に要する期間は、標準的な工法では21日間(1日当たり3枚)のところ、本システムでは6日間(1日当たり平均10枚、最大では20枚)となり、床版取替にかかる期間を約70%短縮した。
鹿島は、今後も本システムの改良を重ね、道路橋更新工事に伴うソーシャルロスの最小化に貢献していく。
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最終更新日:2025-03-11