港湾用車止め・コーナー材とは
＜資材の概要＞
港湾用車止めは、港湾、漁港において自動車等の車両が誤って海面へ落下することを防止し、また、人へ注意を促す安全施設で、岸壁等の端部付近に設置するものである。
コーナー材は、エプロンコーナーの破損防止、接岸する船舶等の保護、および、人や船舶への注意を促す安全施設でもある。
港用滑り材は、漁港等で船舶を陸上に引き揚げる斜路にまくら木状に設置するものである。
＜資材の種類・規格＞
１．港湾用車止め
（１）プラスチック製
プラスチック製は、塩害に強く、腐食による板のめくれ、錆による岸壁の汚れなどが発生しない等、美観に優れている。耐衝撃性、耐摩耗性にも優れており、フォークリフト等による傷つきを最小限に抑えることができる。
（２）角形鋼管製
角形鋼管製は、リサイクル性に優れ、産業廃棄物の発生が少なく地球環境にやさしい。ボルトの本数が少ないため施工性が良く、破損箇所のみの部分交換が可能なためメンテナンス性にも優れる。
（３）コンクリート製
コンクリート製は、腐食の心配がなく、頑丈でかつ耐蝕性に優れている。弾性系ウレタン樹脂塗料を塗布することにより、コンクリートの劣化防止、塩素イオン、酸素および水分の透過防止に大きな効果がある。
２．コーナー材
岸壁コーナー保護材は耐衝撃性・耐候性に優れた性質で、プラスチック製、アルミ製、ゴム製等がある。
３．港用滑り材
滑り材には、合成樹脂製、木製がある。陸上に引き揚げる船舶は、滑り材の上に誘導し、ウインチなどで引き揚げられる。
