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「防振堤」は、地表面に設置するだけで建設振動を低減する役割を果たす、振動の伝播経路対策技術である。
従来の伝播経路対策のような大規模な仮設備や施工が不要で、施工性と安全性に優れている。
「質量体」と「振動系」の2種類があり、目的に応じて配置することで高い低減効果を発揮する。
●特許第6785535号
●特許第6240842号
10Hz以下の低い振動数から20Hz以上の幅広い建設振動に対して低減効果を発揮します。
特に低周波振動には「振動系」、幅広く一般的な建設振動には「質量体」を設置するなど、現場の振動特性(周波数)に応じて使い分けることで高い効果を得ることができます。
構造と対応する周波数帯、設置目的が異なります。
質量体: 950kgのおもりを積層するタイプで、10~20Hz以上の幅広い振動に適用可能です。重さと剛性で振動を抑えます。
振動系: 基礎・ばね・おもりで構成されるタイプで、共振を利用して10Hz以下の低い振動を抑えます。特定の周波数で共振する建物付近などの対策に最適です。
いいえ、大規模な工事や掘削は不要です。
「防振堤」は地表面に設置するだけで振動の伝播を遮断・低減できる技術です。
そのため、従来の地中壁設置などの伝播経路対策工法に比べて施工性と安全性に優れ、工期短縮やコスト削減につながります。
実大実験において、以下の低減効果が検証されています。
質量体: 0.45㎥級油圧ショベルの走行振動(12.5Hz以上)に対し、4段設置(面密度1,800kg/㎡)で3~6dBの振動加速度レベル低減を確認。
振動系: 4.7Hzの加振に対し、固有振動数を合わせた振動系を設置した場合、加速度振幅を最大61%まで低減(振動加速度レベルで4dB低減)を確認しています。
はい、国土交通省の新技術情報提供システム「NETIS」に登録されています(NETIS登録番号:TH-240016-A)。
また、質量体(特許第6785535号)、振動系(特許第6240842号)ともに特許を取得している信頼性の高い技術です。
| 新規性 | 従来の対策である防振壁では地中壁を構築することで振動を遮断するが、防振堤は「質量体」「振動系」を地表面に設置する工法で、変位の拘束および波の干渉によって振動を低減できるため、地中壁の施工を不要とした。 |
|---|---|
| 品質性 | 防振堤は省スペースでの施工が可能で、置くだけで効果を発揮するため、施工スペースが確保しづらいような狭いな現場等、防振壁に替わる振動対策技術として特に有効である。 |
| 経済性 | 地中壁の施工を不要としたことにより、防振壁として連続地中壁を構築する場合と比較して、工程を短縮し経済性も向上する。 |
| 省人化・省力化 | これまで防振壁の設置は大掛かりな工事が必要とされていたが、防振堤は地表面に設置するのみとなるため、省人化・省力化が期待できる。 |
| 施工性・工期短縮 | 従来技術に比べ、地中壁の施工が不要になり、防振堤を地表面に設置するのみとなるため、工程が短縮となる。 |
| 耐久性・長寿命 | 新技術であり、耐久性については今後精査していく。 |
| 維持管理 | 設置後の維持管理は基本的に不要である。 |
| 景観・美観性 | 防振堤は地表面に設置するため、防音壁として地中壁を設置する場合と比較し、景観を損ねる可能性がある。 |
| 環境性 | 新技術はバックホウによる吊り荷作業のみで完了するため、施工時に問題となる騒音・振動が発生しないため環境性は向上する。 |
| 施工の安全性 | 防振堤は搬入後にそのままバックホウなどで設置できるため、施工が容易で安全性も高い。 |
| 特許、審査証明など | 特許第6785535号(地盤振動低減装置)、特許第6249842号(地盤振動低減工法) |
| 施工実績 | 北千葉シールド作業所内径1200粍排水管推進工事(4期・霞) 他 |
| 適用範囲 | 低減対象とする家屋等がある敷地境界近傍に防振堤の設置スペースが必要となる。設置スペースは最低幅1m程度が必要であり、延長は低減対象とする範囲に応じて設定する。 |
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