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建設振動の伝播経路対策技術 防振堤|振動防止対策工|株式会社藤崎商会

NETIS登録番号:TH-240016-A
防振堤の仕組み
防振堤の仕組み
施工例
施工例

 

概要

「防振堤」は、地表面に設置するだけで建設振動を低減する役割を果たす、振動の伝播経路対策技術である。
従来の伝播経路対策のような大規模な仮設備や施工が不要で、施工性と安全性に優れている。
 
「質量体」と「振動系」の2種類があり、目的に応じて配置することで高い低減効果を発揮する。
 
 

質量体

  • 質量体は、312×932×1,847㎜、950kgのおもりを複数積層して構成する。
  • 質量と剛性により接地面の変位を拘束することで振動を低減する。
  • 10~20Hz以上の幅広い振動数で低減効果を発揮する。
  • 面密度を大きく、伝播経路方向の長さを長くすることで低減効果が向上する。
  • さまざまな振動源に対して広く適用可能。

●特許第6785535号

質量体

 
 

振動系

  • 平面寸法は932×1,847㎜で、基礎、ばね、おもりによって構成する。
  • おもりの質量を変えることで固有振動数を調整できる。
  • おもりが共振することで2次波が発生し、入力波に干渉することで振動を低減する。
  • 振動系の固有振動数で効果を発揮するため、10Hz以下の振動数にも適用可能。
  • 共振する建物に適用する場合などに高い低減効果が期待できる。

●特許第6240842号

振動系

 
 

実大実験による低減効果の検証

  1. 質量体の低減効果
    • 0.45㎥級油圧ショベルの走行により発生する振動を対象として、質量体による低減効果を検証した。
    • 質量体の設置範囲を2×4列(約2×8m)とし、高さを1~4段(面密度450~1,800kg/㎡)とした。
    • 質量体の中心から4m地点を評価点とし、振動加速度を測定した。
    • 質量体による低減効果は12.5Hz以上で現れ、面密度が高いほど低減量は大きく、4段の場合は3~6dBの低減効果を確認した。
  2. 質量体の有無による振動加速度レベルの比較
    質量体の有無による振動加速度レベルの比較
  3. 振動系の低減効果
    • 起振器を使用して4.7Hzの正弦波を発生させて、振動系による低減効果を検証した。
    • 振動系の固有振動数は加振振動数と同じ4.7Hzとし、設置数を1基または2基とした。
    • 振動系の中心から2m地点を評価点とし、振動加速度を測定した。
    • 振動系を設置したことにより、加速度振幅は1基の場合で78%(振動加速度レベルは2dB低減)となり、2基の場合は61%(振動加速度レベルは4dB低減)であった。
    振動系の有無による振動加速度比較
    振動系の有無による振動加速度比較
 

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最終更新日:2025-12-05

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