排水金具とは
<資材の概要>
排水金具とは、水受け容器と排水管を接続する「排水部」を受け持つ金具類の総称である。
<適用規格>
JCW 201、202(床排水トラップ)
JCW 203(床上掃除口)
JCW 204(排水金物)
JCW 205(通気金具)
JCW:日本鋳鉄ふた・排水器具工業会規格
<資材の特徴>
1.トラップ
水受け容器や管路で、その内部に水封を設けることにより、排水を行いつつ排水管内の排水ガス(悪臭)や害虫の室内への侵入を防止するものである。
形状により、管トラップ、ベルトラップ(わんトラップ)などに分類される。
2.床上掃除口
管内の掃除や点検が容易となるように、管の曲部や分岐箇所などに設ける口をいい、常時はプラグやキャップで閉鎖しておく。
このうち、排水管の上流管端を立ち上げて床面に設けるもので、室内から管内の掃除・点検ができるようにしたものを床上掃除口という。
3.排水金物
床排水トラップからトラップ部分を省いた、ストレーナ部分あるいは共栓部分のことで、床面に取り付けて配水管を接続し、排水するものである。
トラップが必要ない排水系統、例えば雨水の排水管などに用いられる。
4.通気金具・通気弁
排水設備において、「排水トラップを破封させない」、「管内における排水の流れを円滑にする」、「管内を清潔に保つ」などの目的で、排水管内へ空気を出入りさせるための設備を通気設備という。この通気設備における通気管の端末(大気開口部)に取り付けられる金具を通気金具・通気弁といい、落葉や雨水、害虫等が管内に入り込まない形状となっている。
<業界・団体>
日本鋳鉄ふた・排水器具工業会