特殊コンクリート・特殊モルタルとは
<資材の概要>
生コンクリート(生コン)は「整備されたコンクリート製造設備をもつ工場(生コン工場)で製造され、荷卸し地点における品質を指定して購入することができるフレッシュコンクリート」と定義できる。日本産業規格(JIS)では「レディーミクストコンクリート」と呼ばれ、粗骨材(砕石、砂利など)、細骨材(砂など)、混和材料、水およびセメントを所定の割合で混合して製造される。
<資材の種類・規格>
JISに示される種類は、普通コンクリート、軽量コンクリート、舗装コンクリート、高強度コンクリートに区分される。
<適用規格>
JIS A 5308(レディーミクストコンクリート)
<資材の特徴>
生コンクリートの商品特性は、以下のとおり。
1.中間製品である
2.供給範囲が限定される
3.製品在庫ができない
4.価格構成に占める原材料費の比率が高く付加価値が小さい
このうち2,3は、生コンが「生もの」であり、生コン工場で練り混ぜられたコンクリートを施工現場へ運搬する際の時間制約(90分以内)に起因する。運搬方法はトラックアジテータを使用するのが一般的である。