現在、高度経済成長期以降に整備されたインフラが一斉に老朽化することが見込まれている中、国土交通省は、舗装の長寿命化・ライフサイクルコストの削減など効率的な修繕の実施を目的に平成28年に「舗装点検要領」を定めた。そこでは「表層や基層が有する、路盤以下の層を保護する機能を維持すること」が提示されている。アスファルト舗装の主な損傷には、ひび割れ・わだち掘れ・縦断方向の凹凸が挙げられる。その中でも、表層にひび割れが発生すると雨水の侵入を許し舗装の損傷が加速すると言われている。そのため舗装の長寿命化を図るにはひび割れに対する高い抵抗性が必要になる。パワーフィックスは、従来のポリマー改質アスファルトII型と同等の塑性変形抵抗性を有しつつ、高いひび割れ抵抗性（疲労破壊抵抗性）を付与した特殊弾性ポリマー改質アスファルトであり、舗装の長寿命化に寄与する。

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