植生用材とは
<資材の概要>
緑化工事に使用される芝、土のう、植生マット・シート等を指す。
<資材の種類・規格>
1.筋芝
盛土の法面保護で、芝が法面に一定の間隔で水平な筋を形成するよう、切り芝を埋めて施工する。芝を目串で固定する方法と、水平に法面に埋め込む方法があり、張芝よりも堅牢である。
2.張芝
芝産地で長方形に切り取りとられた切り芝(ソッド)を、植付ける場所に直接置く。早期緑化を目的とする場合や雑草が多い場所に利用できるほか、適期を逃した施工現場や裸地を被覆する場合に利用される。法面や冬季の施工など芝が滑る可能性がある場合には竹串などで固定する。
3.植生土のう
土のう袋の内側に種子・肥料を装着しており、現地発生土などを充填するだけで緑化できる製品。中に土を入れることにより袋の内側につけてある種子肥料が発芽・成育する。道路、河川、林道などの法面、宅地、公共施設など、多くの現場で使用されている。一般的には40cm×60cmの袋で販売されており、現場にて土を詰める。土のう袋に土が入った状態で販売しているものを完成土のうと呼ぶ。
4.植生マット
種子・肥料・保水材等と肥料袋等が装着された人工張芝。法面の保護と緑化に用いる。崩壊した斜面や、法面に張り付け植物を生育、緑化することにより斜面を安定させる。
5.植生シート
種子・肥料・保水材等が全面に装着されたシート状の人工張芝。表面浸食の防止効果があり、施工時も利用しやすい。
6.繊維ネット(肥料袋付)
種子、客土吹付けを行う際の基礎に用いる肥料袋付きネット。法面の補強や美観を整え、降雨などによる種子および客土の流失を防止する。