中空式金物(ホームコネクター)
施工事例 八女茶の文化会館
概要
本工法は、木造建築において木材を強く美しく簡単に接合する技術である。
中空式金物(ホームコネクター)と接着剤を併用して接合するが、施工後は金物の露出が一切なく、接合部の美観を損ねることがない。
また接合部の強度・剛性ともに優れ、木造ラーメン構造の接合金物としても使用されている。
また、木材とコンクリート、木材と鉄骨等の異種素材の接合も可能で、建築工事における広い範囲の接合に応用できる。
ホームコネクターにはT型、S型、L型の3種のロッド形状があり、このロッドで木造建築におけるほぼ全ての継ぎ手・仕口をカバーすることが可能である。
特長
- 接合部の強度コントロールが容易
ロッド1本当たりの接合耐力が明確に表示されているため、ロッドの本数・長さ・口径を変えることで、接合部の応力コントロールが自在となる。
- 接合部の剛性が高くモーメントへも対応可能
接着剤を使用するため、接合部の「ガタ」が全くなく、半剛接による木造のラーメン構造も可能となる。
- 高デザイン性
接合部に金属の露出がなく、デザインを損なうことがない。また、角度のある継ぎ手・仕口も簡単に構成でき、ラーメン構造、キャンチなどにも対応可能。
木造のために制限されてきたデザインが自由に表現できる。
- 一般木材の活用
集成材だけでなく、一般木材でも使用できる。さらに、接合部に継ぎ手・仕口を設ける必要がないため、4mの材は4mのまま使用できるなど、木材を最大限に活用できる。
また、一般材をボックスビーム(合成梁)や重ね梁にすることで、安価で大スパンの構造物を可能にした。
- 異種素材の接合が自在
コンクリートと木材、石材と木材、鉄骨と木材等の異種素材の接合が簡単、かつ、見え掛かり良く実現できる。
- サビ・結露問題を払拭
金物(ロッド)を木材内部に納め、耐水性の接着剤でコーティングすることで、金物工法での問題点であるサビや結露を解決、温泉や塩害のある地域等でも利用可能となる。
- 高い耐火性能
金物(ロッド)を木材内部に納めるため、火災時に金物が火にさらされることなく、高い耐火性能を発揮する。
- 増改築や耐震補強が簡単
ドリルで穴を開け、ロッドを挿入し接着剤を注入するだけで、継ぎ手・仕口を構成できるため、増改築や既存住宅の耐震補強が簡単に行える。
- 特殊技術・特殊機材不要
ドリルで穴を開け、ロッドを挿入し接着剤を注入するだけの簡単工法であるため、特殊技術・特殊機材は一切必要ない。
・ BCJ評定-LW0099-01「ホームコネクター工法一方向ラーメンモデル」取得