道路視線誘導標とは
<資材の概要>
道路視線誘導標とは、道路の側方や中央などに沿って、路端や道路線形などを明示し、昼夜間における車両運転者の視線誘導を行うために設置する施設の総称である。また積雪地帯では、除雪作業の目印としての役割を果たすものもある。
<資材の種類・規格>
1.道路視線誘導標(デリネーター)
道路の側面に設置して、路側の道路線形を表示するもの。道路左側と道路右側の誘導標の反射体が違う色で光るようになっていて、先方の道がどちらに曲がっているか判断が付くようになっている。粉塵の多い場所では、防塵用のプロペラが取り付けられているものもある。積雪地域ではスノーポール兼用デリネーターが取り付けられることが多い。このデリネーターは伸縮式になっており、伸ばすと通常の約2倍の長さになり、伸縮部が赤白の縞柄になっている。冬季のみ伸ばすことでスノーポールの役割を担う。その他に、ソーラー式の自発光製品、ワイヤロープ式防護柵支柱本体・支柱上端やワイヤ部に取り付ける製品もある。
土中建込用、コンクリート建込用、防護柵添架用、構造物設置用など、路側形状に合わせた製品種類がある。
2.車線分離標(ラバーポール)
ゼブラゾーンの境界や中央線などに設置されている柱状の物体で、一般にラバー製で自動車が誤って接触したり、衝突したりしても自然に倒れて自分で起きあがるよう(自立式)になっている。
近年、暫定2車線の高規格道路・高速道路の中央線にも使用されているが、一般道向け製品とは台座寸法が異なることが多い。
可変式(穿孔式)1本脚、着脱式(穿孔式)3本脚、固定式(貼付式)の3種類が一般的である。
3.道路鋲
再帰反射板や反射シートをつけた鋲を道路に埋め込むことで、道路線形や形状を表示し、ドライバーの視線誘導の役目となる製品。また、近年はソーラー式の自発光製品も増加している。
一般的な、センター鋲には、①大型鋲(チャッターバー)②小型鋲があり、その他、用途に合わせて、縁石鋲、交差点鋲、停止線鋲がある。
<適用規格>
視線誘導標設置基準・同解説(公益社団法人日本道路協会)