NETIS登録番号:SK-180009-A
施工状況
掘削状況
概要
エルニード工法は、バックホウに特殊バケットを装着した地盤改良機を用い、ブロック状の改良体を築造する地盤改良工法である。
支持地盤までの掘削によって発生した土を利用し、固化材と水を加え独自形状のバケットで攪拌した流動化処理土を、地盤改良体として基礎下に造成する。基礎下の形状はラップルコンクリートと同様であり、単体として造成が可能である。
特長
- 掘削~改良攪拌にバックホウを使用
・従来工法では適用困難だった土質にも対応
・開削の工法のため、支持地盤を直接確認でき、改良体の混合状況も目視確認できる
- 掘削マス内で改良体を造成
・スラリープラントが不要(加水ヤードは必要)
- 改良体の品質をブロックごとにフロー値で管理
・スラリーの強度指標である水セメント比の変化に対応できる
施工手順
- 事前
試料土採取、分析・試験、固化剤配合量決定
- 造成
掘削、支持層確認、造成幅、造成厚検測・決定、固化剤・現場発生土・調整水投入、混合・攪拌、フロー値確認
- 事後
品質管理用未固化コア採取、試験、報告書提出
混合状況
フロー値確認状況
利点
- 優れた経済性と工期短縮
掘削から造成完了までの時間が短く、ほとんどの場合直掘りが可能なため、余掘りや型枠のセットおよび撤去が不要。
- 高い信頼性
支持地盤を目視、あるいは削り取りにより触診が可能。直接かつ迅速な判断ができる。フロー値計測により、固化剤量・水量を適切に調整。配合管理の徹底により、基礎との接地圧に対し安全を考慮した強度で造成体を作り出せる。
- 高品質な造成体
流動化した改良土を掘削孔内で均一になるまで攪拌するため、均質性の高い改良体を造成できる。配合計画に調整含水比を取り入れたことにより、均一性の高い造成が可能。
- 現場余剰土(処分残土量)が少ない
現場発生土を利用するため処分土が少なく、処分も容易。
- さまざまな現場に機敏に対応
玉石を含む土質や礫質層でも施工可能。地下水の流入や掘削面の崩壊による土質の変化などにも、投入する調整水量を適宜調整し対応可能。
適用範囲
管渠等構造物基礎/建築構造物の基礎/砂防堰堤の堤体下/土留め/液状化対策/沈下対策 等
特に、電流計などの値から支持層の判定が難しい地盤、水位の高い軟弱地盤への施工で高い効果を発揮する。
適用イメージ