NETIS登録番号:KT-230041-A
サンエーシート概要図(先やり防水)
施工状況(先やり防水)
概要
本技術は、シート表面に存在する官能基Xとコンクリートが化学結合するとともに、起毛層による機械的アンカー効果で接着面積を増大させ、強固に接着することで地下構造物の漏水を防ぐ防水材料である。
防水材料の中でも特に強靭な材料で山留壁面の凹凸にもシートが破断することがなく、さらに湿潤面にも施工できることから大幅な工期短縮も実現可能である。
特長
- 工期短縮
湿潤面でも施工できることから、下地の乾燥養生期間が不要。
かつ、躯体打設後速やかに施工することで、コンクリート強度が向上し、ひび割れ低減効果も期待できる。
また、埋め戻しも翌日可能。
先やり防水部は、単層張りであることから迅速な施工が可能となる。
- 高水密性
後打ちコンクリートに対し、化学的および起毛アンカー効果で機械的に密着することで、防水層とコンクリート間の強力な水密性が得られる。
また、先打ちコンクリートに対しては、独自のポリマーセメントペーストを介して躯体に張り付けることで、同様の効果が発現する。
- 超強靭
防水材料の強靭性を示す値として一般的に使用されている
「抗張積」(引張強度×伸び率)は10万N%/㎝以上で、防水材料の中でも特に強靭な材料(アスファルト防水系の10倍以上、ウレタン塗膜防水系の5倍以上)。
従って、山留壁の凹凸によりシートが破断することはない。
適用部位
・開削工法により築造されるコンクリートの地下構造物
・長寿命化の必要性が高い箇所に構築する共同溝、開削トンネル、ボックスカルバート
・山留壁面(先やり防水)およびコンクリート面(後やり防水)、底部および頂部に対応
主な仕様
- 先やり防水(山留壁部・底部)
敷地境界際に躯体を構築する場合の施工方法。
山留壁留面に防水層を施し、後打ち躯体と強固に密着させ水の浸入を防ぐ。
シートが強靭なため、山留壁面の凹凸にも耐える。
- 後やり防水(躯体壁部・頂部)
ポリマーセメントペーストでシートを地下躯体に直接 埋張り付ける施工方法。
先打 戻ち躯体と強固に密着するた 土め、シートと躯体間への水の浸入を防ぐ。
また、埋戻し時に防水層のずれ落ちの心配がない。
施工状況
SA-321(山留壁面:先やり防水)
SA-411(躯体面:後やり防水)
SA-321U(底部:先やり防水)
SA-111(頂部:後やり防水)