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本技術は、石炭火力発電所から発生するフライアッシュ(以下FA)をセメントの代替材料として多量に活用した環境配慮型コンクリートである。
高流動コンクリートではセメント置換率最大65%程度、水中不分離性コンクリートでは最大70%程度までFAを使用することが可能であり、従来の施工性能や品質を維持しながら、コンクリート製造時の環境負荷を大幅に低減できる。
FAは石炭火力発電所から発生する石炭灰のうち微粉末状のものを回収した産業副産物であり、コンクリート用混和材として有効利用することで、廃棄物の削減や資源循環の推進に貢献する。
本技術はこうした産業副産物を積極的に活用しながら、高流動コンクリートおよび水中不分離性コンクリートとして求められる性能を確保したものである。
適用範囲は、一般的なコンクリート構造物をはじめ、狭隘部や過密配筋部、高所・長距離圧送が必要となる部位、さらに港湾・河川構造物など、気中施工から水中施工まで幅広い。
建設分野において、セメント製造時に発生するCO₂排出量の削減は重要な課題となっている。
特に高流動コンクリートや水中不分離性コンクリートは、多量のセメントを使用するため、従来は環境負荷が大きい材料の一つとされてきた。
本技術は、セメントの大部分をFAに置き換えることで、コンクリート製造時のCO₂排出量を大幅に削減する。
高流動コンクリートにおいて、普通ポルトランドセメントを使用した従来配合と比較して最大約56%、高炉セメントB種との組み合わせでは最大約78%のCO₂削減を実現した。
また、水中不分離性コンクリートにおいても50%以上の削減効果を確認した。
さらに、本技術の価値は単なるCO₂削減にとどまらない。
産業副産物の有効利用による資源循環、水和熱低減による温度ひび割れ抑制、塩害抵抗性向上による構造物の長寿命化など、多面的な環境価値を有している。
構造物の長寿命化によって補修や更新に伴う資材・エネルギー消費を抑制できることから、ライフサイクル全体での環境負荷低減にも寄与する。
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