鋼製砂防えん堤 -不透過型-とは
<資材の概要>
日本の国土の約70%が急峻な山地で占められる。その地質は脆いところもあり、地震、集中豪雨、融雪等による土砂災害が発生している。鋼製砂防えん堤は、土砂災害を未然に防ぐための鋼製砂防構造物である。
<資材の特徴>
鋼製砂防えん堤は、不透過型と透過型に大別できる。不透過型とは、枠構造、ダブルウォール構造、セル構造などであり、基本的に構造内部に現地発生材(割石、土砂)を中詰めされる。コンクリート構造と違い、水は通過させる。一方、透過型とは、鋼管フレーム構造のもので、開口部をもち、平常時は流出土砂のすべてを流出させて、洪水時は土石流と流木を捕捉する効果がある。