水道用弁類とは
<資材の概要>
弁類は配管内の水や空気やガスなどの流体を通したり、止めたり、制御(流れを絞る・増す)するために、流体の通路(配管)を開閉することができる機能をもつ機器の総称。バルブともいう。
水道用弁類は上水道、下水道、工業用水、水資源開発、治水、農業基盤整備などに使用される。
<資材の特徴>
1.仕切弁
弁体が上下する構造で流路を垂直に仕切って開閉を行う弁。全開時は流路に弁体が残らないので、低損失である。全開または全閉で用いられ、制御用には適さず、管理用バルブとして多く使用されている。弁棒の回転により弁体のみが昇降する内ねじ式、弁棒の昇降とともに弁体の上下が開閉する外ねじ式がある。
2.バタフライ弁
弁棒に円盤状の弁体を取り付け、軸を回転することにより弁体が開閉する弁。構造が簡単、操作が容易、流量調整の特性がよいという利点がある。
3.水道用空気弁
管路に充水する場合や、水を抜く場合に、空気を排・吸気し、パイプラインの安全を保持する機能を有する弁。管路の凸部に遊離してたまる空気、管に水を充満させる場合に、管内の空気を排除する。また、管内の水を排水する場合に、外圧によって管がつぶれるのを防ぐために空気を吸引する。
4.水道用補修弁
空気弁や消火栓などの点検・修理をするための弁。ボール式補修弁はボール式弁体のため、全開使用時に空気弁や消火栓などに影響をあたえることがない。レバーを動かすことで流路の開閉操作を行う。
5.消火栓
消防隊が火災発生時に消火のために必要な水を供給するための給水栓。水道配水管に取り付けられ、地下式消火栓は地盤面下のマンホール内に設置されている。