
地中熱利用ヒートポンプシステムによる
冷暖房を導入した新協地水の本社ZEB施設(見学可)

ZEB施設における年間の一次エネルギー削減量
および二酸化炭素削減量(令和3~6年度)
概要
一般的に地下10mより深いところでは、地中の温度はほぼ一定(≒その土地の年平均気温)となる。
地中熱利用はこの地中の熱を低温の熱エネルギーとして利用する技術である。
夏は外気より冷たい地中に排熱し、冬は外気より暖かい地中から採熱することで消費電力を抑えた冷暖房を実現。
地中熱利用ヒートポンプシステムは枯渇することなく、安定して存在する再生可能エネルギーとして地中熱を利用する省エネ技術である。
特長
- 優れた省エネ・節電効果
地中熱を使用したヒートポンプシステムは、従来の空調システムと比較して30~50%の省エネ効果が期待できる。
地中と大気との温度差をメリットとして利用し、非常に効率的。
また、寒冷地では室外機のデフロスト機能が不要となり、節電効果がより高くなる。
さらに通常のエアコンが利用できない外気温-15℃以下の環境でも利用可能。
- 環境負荷の低減
地中熱利用では大気中へのCO₂排出量を大幅に削減することができ、地球温暖化の抑制に貢献することができる。
また、地中熱を利用した冷房では地中に放熱するため、ヒートアイランド現象の抑制にも効果がある。
- 快適な室内空間
地中熱を利用した冷暖房では、緩やかに温度を調整することができ自然に近い温度環境を作ることができる。
また、輻射冷暖房や床暖房の利用も可能で低ランニングコストでクリーンな冷暖房が可能。

システム概念図

地中熱源対応水冷式ビルマルチシステム