再生砕石・再生砂とは
<資材の概要>
骨材とは、コンクリートやアスファルト混合物などを製造する際に使用する材料で、天然の砂利・砂、砕石またはその加工品や高炉スラグなどが用いられる。
骨材は、粒形の大小などにより粗骨材、細骨材に分類される。細骨材とは「コンクリート用ふるい規格の5mm網ふるいに質量で85%以上通過する骨材」をいい、粗骨材とは一般に「コンクリート用ふるい規格の5mmふるいに質量で85%以上とどまる骨材」をいう。
天然品およびその加工品の骨材の場合、一般的な工業製品と異なり、採取地、土場状況によって品質、規格に格差がみられる場合がある。
<資材の種類・規格>
1.コンクリート用骨材
洗砂利、洗砂については清浄、強硬、耐火性、耐久性をもち、ごみ、土、有機不純物等を有害量含んでいないものを基準としており、粒度分布は大小粒が適度に混合されている。最近では採取規制が厳しくなっており、良質の原石確保が困難な場合があり、天然砂利・砂に砕石、砕砂等の異種類の骨材を混合している例が多くなってきている。品質・粒度等はJIS A5308「レディーミクストコンクリート用骨材」に該当するものを基準としている。
また、洗砂の荒目・細目の基準は、一般的に粗粒率(FM)で区別されるが、地区別商取引を参考にしながら、荒目(FM2.8以上)、細目(FM2.2~2.6前後)としている。
コンクリート用砕石・砕砂は表土、その他の不純物を除去したもので、原石は強硬で耐久的な石質をもつものとされており、JISA5005「コンクリート用砕石および砕砂」に該当するものを基準としている。
2.道路用砕石
クラッシャラン、粒度調整砕石、単粒度砕石、スクリーニングスについてはJIS A 5001「道路用砕石」に該当したものを原則としている。
3.クッション用材、埋戻し用材
クッション用材、埋戻し用材については、一般的に不洗の山砂、海砂が使用されているが、地区によっては砕砂、砕石ダスト等が使用される場合がある。そのため、“〇〇用材”の名称を使用している。また、公共工事においては、工事発注者の仕様に基づく場合が多いが、クッション用材については0.075mm、ふるい通過率が10%以下、埋戻し用材については(同)通過率が10~20%前後のものを基準としている。しかし、上記基準ベースにしながら地区別に採取、販売業者の基準による区分も参考にして調査している。
4.再生砕石・再生砂
再生クラッシャランおよび再生粒度調整砕石の品質・規格は原則として「舗装再生便覧」等に準拠するものとする。
再生砂については生コン用・コンクリート製品用ではなく、埋め戻し用材等に使用されるものとする。
再生砕石・再生砂の主原料は、道路工事、構造物解体工事等からの発生材であるため、その供給可能量は地域的・季節的原因によって変動することがある。そのため、使用の際は各地域の需給・発生材の流通状況等に留意する必要がある。
5.雑割石
控えを二方落として角柱型に加工した石材。主に河川工事などで法面を覆う石張りや石積みに用いられる。
<単位容積質量>
骨材の単位容積質量は,産地別の骨材の比重,粒度,含水率などによって格差を生ずる。