近年、異常気象による豪雨や地震により、地盤に関連する事故が日本各地で発生しています。2016年11月に起きた博多駅前道路陥没事故や2020年10月東京外かく環状道路の地下トンネルルート上の市道陥没事故など、いずれも、地質・地盤の不確実性に対する理解不足や十分な準備・対応ができていなかったことが原因のひとつと言えます。さらに、能登半島地震では、揺れを増幅しやすい軟弱地盤に建つビルで杭基礎が損傷したケースが複数確認されております。
国土交通省と土木研究所は、2020年3月に「土木事業における地質・地盤リスクマネジメントのガイドライン」を公表し、事故・トラブルの発生を最小化して安全かつ効率的に事業を進めるための基本的な考え方を示しました。また、土木学会では2022年9月に「地盤の課題と可能性に関する声明」を発するなど、地質・地盤リスクを適切に評価し対応することを提唱しております。
このような背景のもと、本誌では軟弱地盤・液状化対策の工法・技術を紹介し、地盤に関わる受発注者に有益な情報を提供いたします。
【積算資料公表価格版 2025年10月号連動企画 特別寄稿】
・地質リスクマネジメントの現状と今後の展開
家島建設株式会社
カテゴリー:地盤改良工
サンドコンパクションパイル工法は、中空管(ケーシングパイプ)を使用して、砂または砕石等を地中に圧入・拡径してよく締め固められた締固め杭を造成し原地盤の密度を増大する工法である。SCP工法は、地...
NSエコパイル工法協会
カテゴリー:鋼管・既製コンクリート杭打設工
NSエコパイル工法は、杭先端部に螺旋状の羽根を取り付けた開端鋼管杭(先端羽根付き杭)に、回転力を与えることにより施工を行う回転圧入鋼管杭工法である。
パイルセイバー鋼管矢板工法協会
カテゴリー:鋼管・既製コンクリート杭打設工
パイルセイバー鋼管矢板工法協会は、パイルセイバーとパイルガード顆粒を扱う協会である。パイルセイバーは鋼管矢板の打設時に使用する。井筒基礎、海岸護岸の柱列工事に使用する。不使用時比較で多くの品質...
パイルセイバー鋼管矢板工法協会
カテゴリー:鋼管・既製コンクリート杭打設工
締固めと高止まりを防ぐ継手部充填材パイルセイバーは橋梁下部工の井筒基礎工事で、高止まりに代表される種々の打設障害を防ぎ、井筒基礎の漏水などのトラブルを防止する製品である。30mを超える長尺の鋼...
低空頭スライド工法協会
カテゴリー:場所打ち杭工
低空頭スライド工法は、今まで重機が入らなかった4.65m以下の低空頭作業が可能な場所打ち杭技術である。従来工法では不可能だった建物内部の作業や高圧電線下、高速道路などの桁下作業に最適である。 ...
ノバルメックス・ノバル工法技術協会
カテゴリー:場所打ち杭工
転石・玉石・岩盤等の硬質地盤を削孔する技術。従来型では不可能な先端グラウト工法やスクリュー排土による粉塵飛散防止ができるダウンザハンマー。工期短縮・コスト削減が可能で環境対策にも優れている。
ノバルメックス・ノバル工法技術協会
カテゴリー:場所打ち杭工
ノバル工法の特長を生かしながら、鋼管杭・鋼管矢板の削孔同時圧入施工や、崩壊の著しい地盤・水中削孔時にケーシングを残置し、地盤の崩壊を完全に防止できる工法。本工法は、ビット径が拡大、縮小するため...
構造物修復工法研究会
カテゴリー:補強・補修工
「すいへいくん」は、一度に複数のジャッキを用いて建物や構造物の矯正・嵩上げ・アンダーピニング作業を安全かつ確実に行うことのできる超多点ジャッキ自動運転管理システムである。建物不陸寸法に応じて各...
家島建設株式会社
カテゴリー:陸上地盤改良工
回転駆動装置と強制貫入装置を組み合わせた回転貫入装置により、軟弱地盤にケーシングパイプを静的に貫入させ、改良杭造成時においても改良材(砂、砕石、再生砕石、その他の材料)の排出・打ち戻しを静的に...
カテゴリー:固化材
セメント未配合で、六価クロム溶出の心配がなく、安心して改良土を再利用でき、残土処分が産廃物にならない。産業副産物を活用した環境にやさしい改良固化材。環境負荷と資源リサイクルを見据えた製品である...
カテゴリー:固化材
掲載誌:積算資料2025年11月号 p.534
建設残土、建設汚泥・泥土等の固化改良を目的とした、産業副産物を再利用した非セメント系土壌固化材。改良土が産業廃棄物にならず埋戻し土や盛土などに再利用できる、環境負荷低減と循環型リサイクルを見据...
カテゴリー:固化材
掲載誌:積算資料2025年11月号 p.533
建設残土、建設汚泥・泥土等の固化改良を目的とした、産業副産物を再利用した非セメント系土壌固化材。改良土が産業廃棄物にならず埋戻し土や盛土などに再利用できる、環境負荷低減と循環型リサイクルを見据...
原工業株式会社
カテゴリー:地盤改良工
パッカー本体の径を28φとすることで、従来の区間パッカーよりも施工時の扱いが容易になった。鋼線を入れることにより強化されたラバーパッキンを採用し、高圧での使用と耐久性に優れている。部品点数が少...
固化処理工法研究会
カテゴリー:地盤改良工
固化処理工法研究会は、超軟弱地盤の表層固化処理工事を得意とする専門企業により昭和56年に発足した。当初、土地を有効利用するという目的で発足し、現在では、人々の生活環境の急激な変化に伴い発生した...
株式会社アサヒテクノ
カテゴリー:水位低下工
SWP工法は、重力に加え負圧(真空ポンプによる井戸管吸引)によって地下水を集め水中ポンプで揚水する地下水低下工法。PSAの機械を用いての窒素ガスのトラップで間隙の5%以上のトラップがあれば、緩...