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同社は、東京大学で開発された、木質バイオマスと再生プラスチックの複合材料(コンポジット)である「ウッドプラスチック」を事業化するために設立されたベンチャー企業である。
原材料の木質バイオマス資源は製材工場から発生する副産物の木質繊維であり、製材業の盛んな中国山地地域に立地し、近隣の製材工場の副産物を有効利用している。
木質バイオマスや再生プラスチックの活用のみならず、カーボンオフセットにも積極的に取り組んでおり、鳥取県とは「とっとりの森カーボン・オフセットパートナー協定」を締結、ペットボトルキャップのプラスチック回収量に応じてクレジットを取得する活動を行っている他、2016年5月に開催された伊勢志摩サミットでも50t-CO2分のクレジットを提供している。
ウッドプラスチックは、木質バイオマスとプラスチックの配合割合を変えることで、さまざまな物性が得られる。木質バイオマスの繊維補強効果により、プラスチック単体よりも曲げ強度、曲げ剛性が高まり、温度変化による膨張収縮もプラスチックより小さく、耐熱性も高い。
また、木質繊維の空隙にプラスチックが密に充填され水が入り込む空隙がなく、疎水性のプラスチックが親水性のセルロースを包含するカプセル効果により、雨程度の水に対してはほとんど吸水しない。
これらの特質を生かし、従来の敷鉄板に代わる工事用敷板「Wボード」として製品化され、仮設工事(地盤強度N値2以上の道路・歩道・資材置場等の養生)に適用される。
木質バイオマスと再生プラスチックを混合溶融し、金型を用いて高圧でプレス成形し、表面に滑り止め用の突起や持ち運び用の穴を成形している。
敷き鉄板に比べ軽量のため、運搬費を削減でき、経済性が約61%向上できる他、設置が容易かつ安全で、騒音も緩和できる。運搬・設置に伴う二酸化炭素排出量も低減でき、廃棄時も破砕して繰り返し再生利用できる。
●国土交通省NETIS登録番号:CG-150003-VE
●鳥取県認定グリーン商品登録:第727号
項目 | W ボード48 | W ボード36 | W ボード1m×2m |
寸法 | 1219㎜×2438㎜×15㎜ | 910㎜×1820㎜×15㎜ | 1000㎜×2000㎜×15㎜ |
重量 | 39㎏(± 5 %) | 21㎏(± 5 %) | 27㎏(± 5 %) |
耐荷重 | 最大車両荷重120t | ||
原料 | ウッドプラスチック |
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最終更新日:2023-08-16