
衝突衝撃緩衝装置 施工例

衝突衝撃緩衝装置 衝突試験の様子
衝突衝撃緩衝装置(クラッシュ・クッション)
米国国家科学学会発表と連邦道路局認証の安全基準に基づく衝突試験にて、救命性能を科学的に実証された安全装置。
特長([定置型]クォッドガードⅡ型)
- さまざまな衝突状況に対応し、側面からの衝突時も車線に復帰させる。
正面はもちろん、オフセット衝突(車幅 25%)、装置先端への有角度(15°) の衝突にも安全値(20g/0.01秒平均、12m/秒/0°長手方向60㎝・90°横方向30㎝平均値)以内で対応可能なことを衝突試験で実証済み。
- 車両の大小(試験車両820kg~2t)や重心の高低に関わらず、さまざまな車両に対応可能で、安全に衝突車両の行動を制御する。
時速40~120㎞での衝突で重力加速度-20g(1/100秒平均)、搭乗者衝突速度12m/秒(長手方向60㎝・90°横方向30㎝平均値)という安全値以内で制止に導くことを実証済み。
- 米国交通省・連邦道路局の認証機で、米国国家科学学会 NCHRP第350号報告書の試験方法に基づき連邦道路局が 採用した人体損傷防止の安全基準(上記)以内で車両を制止に導くことを、さまざまな衝突試験方法で個別に実証。
- クォッドガードには、NCHRP350より大きい車両に対して定められた、現在米国で主流のMASH基準対応機も存在する。
しかし、日本を含め欧州、アジア各国の交通事情にはNCHRP350が適するとの評価がある。
特に、軽乗用車等の小型車には旧基準による実証が望ましいという意見である。
施工方法
橋梁部床版上へのコンクリート基礎の設置には、アンカーは不要。
超速硬コンクリート使用の場合、設置作業は6時間程度で完了(既存の防水層の撤去や再施工が必要な場合は延長される)。
装置の組立自体は30~60分程度で行える。
納期
・新規設置(輸入)の場合:受注後2.5~3カ月
・復旧用部材の場合:通常は受注後1週間以内
事故復旧の様子

設計値以内の衝突の場合、通常はカートリッジとノーズ以外の部材は再使用可能で、事故復旧時の作業は30~60分程度で完了する。
※写真は従来型のプラスチック・ノーズ(Ⅱ型は鍍金の鋼製ノーズを使用)
衝突試験の様子

側面衝突試験(入射角20°)

NCHRP350 テストマトリックス
移動式鋼製防護柵(キャスター内蔵型)
工事現場や作業員を侵入車から守り、衝突車両搭乗者の安全も確保する防護柵。
設置・撤去が迅速に行えるため、作業中の安全性が大幅に向上する。
衝突試験にて安全性能を実証済み(米国連邦道路局認証)。
特長(バルカンバリア)
- ジャッキ・キャスターの装備により、1人でも容易に移動できる。
専用杭(ピン)を落とし込むことで簡単に連結でき、撤去時はピンを抜くのみでよい。
クレーン1基で順次降ろし、人力で連結が可能。

バルカンバリアの製品写真(VB4JW型)。ジャッキとキャスターホイール2組を内蔵している。

専用杭(通称:ピン)を差し込むことで2基を簡単に連結。分離する際もピンを引き抜くのみでよい。
- 連結10基(40m)までは、ピックアップ等の車両で牽引しても、または押しても、安全に移動が可能。

1人の力でも簡単に移動可能。

連結40mを車で牽引。車で押しての移動も可能。
- 部分取り外しが容易なため、現場への車両の出入りが楽に行える。
また、専用ヒンジを装着すれば扉状の開閉も可能となる。

ピンを外して簡単に開放でき、現場への車両出入りに便利。

積み上げて保管することが可能。
- 安価で高効率な運搬が可能。
10tロング車に最大24基(設置時96m分)を搭載でき(1基4.1×0.54×0.81m、463kg)、コンクリート防護柵に比べ約1/4~1/5の輸送費となる。

10tトラック(ロング)1台で24基・96m分を運搬でき経済的。
- リース契約により使用可能。
輸入販売実績は2,611基(2019年~2024年)。
- NCHRP 350 TL3(2t車、100㎞ /時、25°)およびTL4(8t車、80㎞ /時、15°)の衝突試験にて、米国連邦交通省道路が安全性能を認証済み。
また仏国試験機関LIERでの13tのバスを用いた試験(70km、15°の衝突試験)では、躯体の強靭性も証明された。
欧州基準ではEN1317-TB51(H2)、TB11、TB32に適合。
- 3.5mの車線移動が迅速・容易に行える。
ボブキャット等パワーショベルのバケット部に装着した専用機(VTA)で持ち上げて押す作業により、車線幅3.5m強にわたる平行移動が可能(約12分/㎞)。

パワーショベルに装着したVTAでわずかに持ち上げて、1車線分の平行移動ができる。
- 端末部はクォッドガードのほか、水を充填したトライトンバリア(NCHRP350 TL3適応緩衝器)等、さまざまな緩衝器を装着可能。

端末部はさまざまな専用緩衝器で衝突車を保護(NCHRP350適合器)。